【MLB】女性コーチ就任批判のハフ氏は四面楚歌 OBや現役選手も非難 「しくじった」

かつてジャイアンツに所属していたオーブリー・ハフ氏【写真:Getty Images】

ジャイアンツは2010年世界一同窓会へのハフ氏の参加を拒否している

 ジャイアンツは今季、元女子ソフトボール選手のアリッサ・ナッキン氏をアシスタントコーチに招聘した。MLB初の女性コーチ誕生が話題を集めているが、2010-12年にジャイアンツに在籍したオーブリー・ハフ氏が自身のSNSなどで批判して騒動に発展。球団は2010年ワールドシリーズ制覇10周年を祝う同窓会を8月16日に行うが、ハフ氏を招待しないと決めたという。そんな中、ジャイアンツOBで現在は解説者のマイク・クルーコウ氏は「しくじった」「無責任」などとハフ氏の言動を批判している。米メディア「NBCスポーツ」が伝えている。

 68歳のクルーコウ氏はメジャー通算124勝を挙げた名投手。ジャイアンツでは1983年から89年までプレーし、現在は解説者を務めている。同氏は18日に地元ラジオ局「KNBR」の番組「マーフ&マック・ショー」に出演。ハフ氏を舌鋒鋭く批判した。

「オーブリー・ハフはしくじったと思う。(同窓会に)招待されなかったことを重く受け止めなければならない。SNSでもう少し責任感を持って振る舞えば、20年後の招待には影響ないと思う。彼は無責任であり、その代償を支払っている。プロチームとの契約では、選手は適切な振る舞いをしなければならないことが含まれている。それはジャイアンツの一員としてポジティブなイメージを与えるためなんだ」

 記事によると、かつてハフ氏と一緒にプレーした現役選手もキャンプ地で、球団がハフ氏を同窓会に招待しないことについて質問を受けたという。2009年のメジャーデビューからジャイアンツ一筋のバスター・ポージー捕手は「決断した人たちの意見を尊重する」と語り、2008年から14年まで在籍し、17年にジャイアンツに復帰したパブロ・サンドバル内野手も「悲しくない」と述べたという。

 43歳のハフ氏は、ジャイアンツが世界一になった2010年に157試合出場、打率.290、26本塁打、86打点の活躍を見せた。しかし、今回ジャイアンツがナッキン氏をコーチに迎えたことにSNSで女性蔑視とも取れる投稿をして批判。これにファンらが激怒し、球団は同窓会に招待しないことを明らかにしていた。

 ファンや球団のみならず、OBから非難され、かつての同僚からも見放された状況のハフ氏。まさに四面楚歌状態だ。(Full-Count編集部)

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