バルセロナ緊急補強のブレイスウェイト、病気で車いす生活を乗り越えた過去

バルセロナが特別ルールにより緊急補強でレガネスよりデンマーク代表FWマーティン・ブレイスウェイト(マルティン・ブライトバイテ)を獲得した。

エスビャウで生まれたブレイスウェイトは地元エスビャウの下部組織で育ち、2009年よりトップチームのキャリアを開始。フランスのトゥールーズ、ボルドー、イングランドのミドルズブラなどでプレー経験がある。

デンマークU-17~A代表経験があり、世代別代表から代表チームでプレーしてきたエリートだが、子供時代は車いす生活で歩くこともかなわなかったという。

初出は2016年の『Four Four Two』で、以降様々なメディアでこの話についてインタビューを受けている。

それによると、5歳で足にペルテス病が発覚。股関節の骨が柔らかいことで骨が発達すると変形する可能性があったという。

適切に治療しないと、股関節の動きが失われ、大腿骨頭が永久に変形する可能性があり、特に走ってしまうと圧力がかかり歩行困難になってしまう危険性が高かったという。

ブレイスウェイトは当時を振り返ると「本当に難しかった。私は子供だったので、なぜ車椅子に乗らなければならないのか理解できませんでした。私はいつもそこから抜け出そうとしていました。赤ん坊のように周りの人が常に私の世話をする必要がありました。他の子供たちと同じようにすることことはできませんでした。それでも、やりたかったのは、ただサッカーをすることだけでした。」

と語っている。車いす生活は2年間にも及んだという。

「車椅子に乗っていたときでさえ、私は常に1つの目標を持っていました。偉大なサッカー選手になることです」と語ったブレイスウェイトは今やバルセロナのサッカー選手だ。

だが、彼は当時の気持ちを忘れてはいない。チャリティ活動を行い寄付をしているのだ。

「私は2年間それを経験しましたが、生涯車いすで生活しなければならない人々がいます。何らかの方法で彼らを助けることができればと思います。我々はお互いに助け合う義務があります。それが私が人生で学んだことです。」

特にトゥールーズ時代にはフランスでテロが多かった時期で「どこから手をつければわからない」というほどだったというが、プレー同様地道にキャリアを積み上げているようだ。

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