アイルランド英語に困惑 【留学生の声】(2)ダブリンシティ大学、吉田さん

By TOYO Press編集部

 1月に2020年度第Ⅱ期交換留学候補生が決定し、留学への準備が始まりました。アイルランド・ダブリンシティ大へ短期留学中の筆者が同大を訪ねるシリーズ。第2回目は、交換留学生として学ぶ吉田良さんにインタビューしました。

インタビューに応じてくれた吉田さん

イギリス英語とも異なるアイルランド英語

社会学部 社会学科 2年 吉田良さん

Q:留学をしようと思ったのは?

A:大学1年の夏に、1ヶ月の語学留学でカナダに行き、海外で授業を受ける新鮮さを感じたことがきっかけです。日本の大学は、大多数が日本人です。留学をして、自分がマイノリティーになる環境で学びたいと思ったからです。

Q:交換留学を選んだ理由は?

A:講義を履修し、単位を互換できるからです。在学のまま、4年で卒業が可能なため選びました。また、私費留学に比べ授業料が免除されるのも魅力でした。

Q:なぜ、ダブリンシティ大学を選んだのですか?

A:当時は英国のEU離脱が大きなニュースになっていました。とても関心があるニュースだったので、アイルランド側から現地を見てみたくて選びました。

Q:実際に留学をして苦労したことを教えてください。

A:留学当初は、アイルランド独特の英語に戸惑いました。イギリス英語とも異なり、アクセントや速さについていくのに精一杯でした。スマートフォンで講義を録音して理解しようとしたこともありました。

Q:次期の留学生にアドバイスをいただけますか?

A:英語をアウトプットする練習をお勧めします。どんなに英単語や文法の勉強をしても、必要なときに文章が出てこなくて使えなかった経験があります。東洋大生ならECZ(英語でのコミュニケーションエリア)や英語で開講されている講義を履修して、実際に英語を使ってみる練習が大切だと思います。

 また、日本について理解を深めておくことも必要だと感じています。海外の大学生は思った以上に自分自身のアイデンティティがあります。自分の国の知識を深めることで、現地の学生との会話も深められるので、渡航前に勉強しておくと良いかもしれません。


次回は3月6日に配信予定です。

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