【新建ハウジング最新号から】 木造非住宅の市場拡大へ

最新号1面

『新建ハウジング』2月20日号

木造非住宅の市場拡大へ

 
「SE構法」を展開し、木造建築の構造計算などを手掛けるエヌ・シー・エヌ(以下NCN、東京都港区、田鎖郁男社長)と木造プレカットCADのソフト開発などを行うネットイーグル(福岡市、祖父江久好社長)は業務提携し、在来軸組やCLTなどSE構法以外の幅広い工法も対象に木造非住宅の構造設計を行う合弁会社「木構造デザイン」(港区、福田浩史社長)を設立、2月10日に東京都内で設立式を開き、事業戦略などを明らかにした。同社は、構造設計とともに、製造・施工データや材料の見積もりなどコストと施工のコンサルティング(生産設計)もワンストップで提供することにより、非住宅建築における木造普及のボトルネックになっている課題の解消を図り、木造マーケットを拡大していく考えだ。

高齢者福祉施設や保育園、店舗や事務所など非住宅建築における木造のニーズが高まっている

 

非住宅専門の構造設計会社を設立

NCNとネットイーグルが業務提携施工データや材料見積もりなどワンストップで

木造建築(SE構法)の構造設計の豊富な実績を持つNCNと、木造プレカットCADの国内トップシェアのネットイーグルとの業務提携によるシナジーで、ニーズが高まっている非住宅建築における木造の普及を加速させる。同時に両社のパートナーの全国約530社の工務店や約400社のプレカット工場に対して、新たな市場・需要を創出する狙いだ。

NCNの特建事業部長から新会社の社長に就任した福田さんは、自社の事業を通じて「全国の工務店が非住宅マーケットへ進出する後方支援をしたい」と意気込む。

新会社では、300㎡以上の住宅以外の木造建築物の構造設計や連動する生産用CAD、木構 造BIMといった製造・施工に関するデータ、材料の見積もりなどを提供する。設立式の後の会見でNCN 社長の田鎖さんは「今後、急速に拡大していく木造非住宅分野では、SE構法以外の構造や素材に対応することが不可欠になるため、工法のオープン化に踏み切った」と説明。工法(SE 構法)単体だけではなく、木構造全体に対するソリューションを提供していきたいと意欲を見せた。
 

5年で1000棟・50万㎡めざす

構造設計者不足などボトルネック解消に貢献

エヌ・シー・エヌとネットイーグルが木造非住宅の“ワンストップソリューション”の提供を目指す合弁会社として木構造デザインを設立した背景には・・・・
 
 
⇒ 続きは、最新号『新建ハウジング タブロイド版 2月20日号』に掲載しています。

新建ハウジング

<< 詳細・申し込みはこちらから >>

© 株式会社新建新聞社