Tリーグ最多勝・神巧也、ドイツの主砲下す 日本勢の活躍光る<卓球・ハンガリーオープン4日目見どころ>

写真:神巧也(T.T.彩たま)/提供:ittfworld

<ITTFワールドツアー・ハンガリーオープン 2020年2月18日~2月23日>

大会3日目の2月20日は、男女シングルスと男女ダブルスの初戦、混合ダブルスの準々決勝までが行われた。男女シングルスではベスト16、男女ダブルスではベスト8が決定した。

日本選手初日結果総括

写真:戸上隼輔(野田学園高)/提供:ittfworld

男子シングルス初戦では、張本智和(木下グループ)が登場。カットマンのワン・ヤン(スロバキア)と対戦し、4-0とストレートで勝利。危なげなく2回戦へ駒を進めた。

Tリーグ2ndシーズンではシングルス13勝をあげ、レギュラーシーズン最多勝に輝いた神巧也(T.T.彩たま)は、現在日本がチームランキングを争っている“ドイツの主砲”パトリック・フランチスカ(世界ランキング14位)を4-2で下した。神は勝利後、「うおおおおお!今日の勝利は嬉しい!!」と自身のSNSで喜びを露にした。

他にも、戸上隼輔(野田学園高)や宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)と、予選を勝ち上がってきた選手が初戦を勝ち抜いた。一方、五輪代表候補の水谷隼(木下グループ)は首の痛みで棄権、丹羽孝希(スヴェンソン)は初戦敗退となった。

写真:平野美宇(日本生命)/提供:ittfworld

女子シングルスでは、伊藤美誠(スターツ)が56歳の大ベテラン、倪夏蓮(ニーシャーリエン)にストレートで勝利。他、五輪代表候補の石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)らも順当に勝ち上がり、ベスト16に日本人選手が6名入る快挙となった。

男子ダブルスでは、宇田/戸上ペアが初戦でカマル・アチャンタ/サイチヤン・グナナセカラン(ともにインド)ペアに2-3で惜敗。女子ダブルスには、石川/平野ペアが登場。ディナ・メシュレフ(エジプト)/ Aikaterini TOLIOU(ギリシャ)ペアに3-0と圧巻の強さを見せ、準々決勝に進出した。混合ダブルス準々決勝では、水谷の怪我により水谷/伊藤ペアが棄権となった。

大会4日目となる2月21日は、男女シングルスは2回戦、男女ダブルス、混合ダブルスは準決勝まで行われる。

男子シングルス見どころ

写真:張本智和(木下グループ)/提供:ittfworld

2回戦組み合わせ

張本智和-サイチヤン・グナナセカラン(インド)
戸上隼輔-パベル・シルセック(チェコ)
神巧也-宇田幸矢

男子シングルスは、張本智和が、男子ダブルスで宇田・戸上組に勝利したサイチヤン・グナナセカランと対戦。五輪代表候補選手として、勢いのある選手にその実力を示すことができるのか。

戸上隼輔は、チェコのパベル・シルセックと対戦する。また、1回戦でフランチスカを破った神と、全日本王者となった宇田による日本人対決にも注目だ。

女子シングルス見どころ

写真:伊藤美誠(スターツ)/提供:ittfworld

2回戦組み合わせ

伊藤美誠-マルガリタ・ペソツカ(ウクライナ)
加藤美優(日本ペイントホールディグス)-佐藤瞳(ミキハウス)
橋本帆乃香(ミキハウス)-ハン・イン(ドイツ)
平野美宇-マニカ・バトラ(インド)
石川佳純-アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)

女子シングルスで日本人選手は、ランク上位の強者らと対戦。中でも注目なのは、石川とアドリアーナ・ディアスのカード。近くに迫った世界選手権や東京五輪に向けて照準を合わせてきている石川と、19歳で世界ランキング20位と上位に進出してきているディアスの対決は見逃せないものになるだろう。

伊藤は、ウクライナのマルガリタ・ペソツカと、橋本はドイツのハン・インと2回戦を戦う。攻撃型の加藤とカットマンの佐藤の日本人対決も熱戦が予想される。

女子ダブルス組み合わせと見どころ

写真:石川佳純(写真左)・平野美宇(写真右)ペア/提供:ittfworld

準々決勝組み合わせ

石川佳純/平野美宇-シャオ・ジエニ/ユ・フ(ポルトガル)

女子ダブルスでは、石川/平野ペアがシャオ・ジエニ/ユ・フペアと対戦する。東京五輪に向けて調整しながらも、上位進出には負けられない一戦となるだろう。

ハンガリーOP3日目 日本選手の結果

男子シングルス1回戦

◯張本智和 4-0 ワン・ヤン(スロバキア)

丹羽孝希 0-4 〇ベネディクト・デューダ(ドイツ)

水谷隼 0-4 〇パベル・シルセック(チェコ)*水谷棄権

〇戸上隼輔 4-1 ダニエル・ハーベソン(オーストリア)

〇神巧也 4-2 パトリック・フランチスカ(ドイツ)

〇宇田幸矢 4-1 カナック・ジャー(アメリカ)

女子シングルス1回戦

〇伊藤美誠 4-0 倪夏蓮(ルクセンブルク)

〇加藤美優 4-0 ハナ・マテロワ(チェコ)

〇佐藤瞳 4-1 ミハイロワ・ポリーナ(ロシア)

〇橋本帆乃香 4-0 ベルナデッタ・スッチ(ルーマニア)

〇平野美宇 4-2 ユ・フ(ポルトガル)

芝田沙季(ミキハウス) 3-4 〇蘇慧音(スーワイヤムミニー・中国香港)

長崎美柚(JOCエリートアカデミー/大原学園)2-4 〇アドリアーナ・ディアス(プエルトリコ)

〇石川佳純 4-0 小塩遥菜(JOCエリートアカデミー)

男子ダブルス1回戦

宇田幸矢/戸上隼輔 2-3 〇カマル・アチャンタ/サイチヤン・グナナセカラン(インド)

女子ダブルス1回戦

〇石川佳純/平野美宇 3-0 ディナ・メシュレフ(エジプト)/ Aikaterini TOLIOU(ギリシャ)

混合ダブルス1回戦

〇水谷隼/伊藤美誠 3-1 GUNDUZ Ibrahim/ALTINKAYA Sibel(トルコ)

混合ダブルス準々決勝

水谷隼/伊藤美誠 0-3 〇カマル・アチャンタ/マニカ・バトラ(インド) *水谷/伊藤ペア棄権

文:ラリーズ編集部

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