エンゼルス・プーホルス メジャー20年目のシーズンに臨む

通算656本塁打の実績を誇るアルバート・プーホルス(エンゼルス)は、昨季限りで引退したイチローと同じ2001年にメジャーデビューを果たし、今季がメジャー20年目のシーズンとなる。昨季は久しぶりに故障離脱することなくシーズンを過ごし、前年を大幅に上回る93打点をマーク。万全のオフシーズンを過ごしたプーホルスは、40歳でメジャー20年目のシーズンに臨む。

昨季のエンゼルスは、プーホルスを健康に保つために、一塁手として起用するのを最大で3日連続に制限していた。この起用は狙い通りの結果を生み、プーホルスは1度も故障離脱することなく、2014年以降最多となる98試合で一塁の守備に就き、131試合に出場して打率.244、23本塁打、93打点、OPS.734を記録。メジャー史上初となる通算650二塁打&650本塁打も達成した。

エンゼルスとの契約は今季を含めて2年残っており、年俸は今季が2900万ドル、来季が3000万ドル。「リハビリとか故障のことを考えずにオフシーズンを過ごすことができるのは素晴らしいね」とプーホルスは充実した表情でキャンプインしており、2014年以来6年ぶりとなるポストシーズン進出を目指して、レギュラーシーズン開幕への準備を進めている。

プーホルスが10年契約でエンゼルスに加入した2012年以降、エンゼルスがポストシーズンに進出したのは2014年の1度だけ。しかも、この年は地区シリーズでロイヤルズに3連敗を喫した。今季はジョー・マドンを新監督に迎えたほか、アンソニー・レンドンなどの新戦力も加わっており、プーホルスは「素晴らしいと思う。ジョーだけではなくて、新しく加入する選手やコーチ全員が素晴らしいよ」とチームの戦力に手応えを感じている。

今季も引き続き大谷翔平が指名打者を務めるため、プーホルスは一塁での起用がメインとなる。トミー・ラステラ、マット・サイス、ジャレッド・ウォルシュらと出場機会を争うことが予想されるが、「健康に過ごして、チームが勝つのを手助けするためにプレイするだけだよ」と語るプーホルスは、ポジション争いに敗れるつもりはないようだ。

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