【MLB】元ロッテ・ボルシンガー、34億円訴訟にア軍オーナーら追加 被告人追加で泥沼化に?

2017年ブルージェイズに在籍していたマイク・ボルシンガー【写真:Getty Images】

17年のアストロズ戦で救援登板し1回持たずKO、その後ロッテに移籍したボルシンガー

 元ロッテのマイク・ボルシンガー投手が自身のキャリアに悪影響を与えたとして、サイン盗みで処罰を受けたアストロズを相手に約3100万ドル(約34億円)の損害賠償を求める民事訴訟を起こしている。19日(日本時間20日)に提出された書類にオーナーのジム・クレイン氏とスタッフのデレク・ビゴア氏が追加されたことを米メディアが伝えている。

 ボルシンガーはブルージェイズに在籍していた17年8月4日のアストロズ戦で救援登板。サイン盗みのゴミ箱音が54回鳴ったとされる一戦で、1/3回で4安打3四球4失点とKO。これがメジャー最終登板となり翌18年からロッテへ移籍していた。

 この登板により「僕の人生は全く変わってしまった」と地元紙「ワシントン・ポスト」に胸の内を明かし、「アストロズのサイン盗みが僕のキャリアを狂わせた」と訴訟の理由を語っていた。

 そんな中、米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は「ボルシンガーがアストロズに対する訴訟にオーナーのジム・クレイン氏とスタッフのデレク・ビゴア氏を追加」と伝えている。

 記事ではアストロズのオーナー・クレイン氏が謝罪会見で「(サイン盗み)が試合に影響したとは思っていない」と発言し物議を醸し批判を受けていることを言及。これまでボルシンガーはアストロズ球団を訴訟していたが「関わったとされる個人を追加して修正することができる。他にも携わった人たちが被告人としてクレイン氏とビゴア氏に加わるかもしれない」と、今後も被告人が増える可能性を指摘している。

 クレイン氏と共に追加されたビゴア氏はインターンだった2016年、サインを解読するコードブレーカーというシステムをGMに提案したことを米経済紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」によって報じられ、物議を醸していた。(Full-Count編集部)

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