ベネッセ、米Udemy社に約55億円出資 「リカレント教育」事業を強化

株式会社ベネッセホールディングスは、子会社である株式会社ベネッセコーポレーションが日本における包括的業務提携契約を締結している米Udemy社に対し、さらなる連携強化のため、5,000万米ドル(約55億円 ※1ドル110円換算)の出資を行う契約に正式合意。これにより、ベネッセホールディングスはUdemy社にとって唯一の事業会社の株主となる。

Udemy社は「学びを通して人生をより豊かに」を事業コンセプトとして、2010年に米国で設立。世界中の「教えたい人(講師)」と「学びたい人(受講生)」をオンラインでつなぐプラットフォーム「Udemy(ユーデミー)」を運営し、世界190か国以上に展開。現在、5.7万人の講師が在籍し、プログラミング言語、ビジネススキルなど15万以上の動画講座を公開。 受講生は世界で5,000万人を超える。

ベネッセグループはUdemy社と2015年に包括的業務提携契約を締結。「人生100年時代」において、社会人向けのリカレント教育(大人の学び直し、職業訓練)領域のサービス提供を共に推進してきた。

2019年6月には、法人向けの研修サービスとして「Udemy for Business」の提供を開始。「Udemy」の講座の中から、日本の利用者向けに厳選した約3,600講座をサブスクリプション(定額制)で利用できるこのサービスは、提供開始わずか8か月でトヨタ自動車、ソフトバンク、みずほフィナンシャルグループなどの大手企業を含む約100社に導入された。2019年10月には、eラーニングを活用した優れたコンテンツ・サービス・ソリューションを表彰する日本e-Learning大賞で、「Udemy for Business」の刷新性、有用性が高く評価され、「経済産業大臣賞」・「日本電子出版協会会長賞」をダブル受賞している。

ベネッセホールディングスでは、2020年4月に、社会人向けの英語学習サービスを提供する株式会社スタディーハッカーがグループインする予定で、Udemy社との資本提携は、これに続くリカレント教育領域のサービス提供強化を背景とした取り組みとなる。今後は、「Udemy」が保有する個人・法人含む社会人の学習履歴データの解析をもとに、講師や企業と連携した社会人向けの新規サービスの開発や「大学と社会を学びでつなぐ」をコンセプト としたキャリア支援事業の開発など、社会人の学び・キャリアにおいて新たな社会基盤となる存在を目指す。

参考:【 株式会社ベネッセホールディングス 】世界最大級の教育プラットフォームを提供する米国 Udemy(ユーデミー)社との資本提携について~リカレント教育事業の更なる成長に向けた連携強化~(PDF)

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