Jリーグ開幕 神奈川注目の五輪世代 湘南・MF斉藤未月

MF斉藤未月

 サッカーの明治安田生命J1リーグは21日に開幕し、神奈川からは13年ぶりに昇格した横浜FCを加えた4クラブが熱戦を展開する。昨シーズン16位と苦しんだベルマーレは主力の顔触れが大きく変わる中、浮嶋敏監督の下で新たな「湘南スタイル」を模索する。タイトル争いはもちろん、今夏に迫った東京五輪の代表候補たちの活躍も見逃せない。

◆「チーム勝たせるような働きする」

 堂々とした立ち居振る舞いに、クラブを背負って立つ気概がにじむ。今季湘南の副主将となったMF斉藤未月は「何かが変わるわけではない。いつもチームを引っ張ろうと努力している」と頼もしさが一段と増した。

 166センチと小柄ながら、プレースタイルは強気そのものだ。相手の懐に果敢に飛び込み、ボールを奪えばすぐさま前を向く。リーグ16位と苦しんだ昨シーズン。ラスト3戦で1勝2分けと踏ん張ったチームの中心にいたのは、負傷から復帰した背番号16だった。

 「J1に残留させるためにはどうしたらいいか、自分はヒーローになるんだという思いでやっていた」

 主力の顔触れが大きく変わる今季はクラブの転換期となるが、東京五輪世代の斉藤にとっても大事なシーズンになる。「僕には五輪に選ばれて活躍するチャンスもあるし、その先にはA代表で活躍するチャンスもある。たくさん目標があるのは、プレーヤーとしていいこと」と意識は高い。

 他クラブに先駆けて21日に組まれた開幕戦では強豪・浦和と激突。プロ5年目の21歳は「チームを勝たせるようなプレー、働きをしないといけない。期待していただきたい」と物おじする様子はない。

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