伊勢商人・川喜田家への手紙

川喜田半泥子を生んだ伊勢商人・川喜田家の人々と、全国の文化人との手紙を通じた交流を紹介する企画展が、22日から三重県津市にある石水博物館で始まります。

この企画展では、川喜田家の歴代当主にあてられた4000通以上の手紙の中から、江戸時代を中心に茶の湯や博物学など、さまざまな分野の文化人から寄せられた約40点が展示されています。

昆虫や植物、異国風の花柄がデザインされている便箋からは、美意識に敏感な文化人らが当時は珍しかった装飾された便箋を使い、一通の手紙にも細かな気配りをしていたことがうかがえます。

また、川喜田家の当主らが本居宣長や谷文晁などの全国的に知られた文化人と交流を深めていたことなどが見てとれます。

このほか、川喜田半泥子が屏風に手紙を並べて貼り付けた作品なども紹介されています。

「伊勢商人川喜田家への手紙」展は、22日から4月12日まで開かれています。

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