諫早干拓訴訟の差し戻し審を開始

福岡高裁、閉門維持が濃厚

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 国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、潮受け堤防の排水門を開けるよう命じた確定判決が有効か無効かが争われた訴訟の差し戻し控訴審の第1回口頭弁論が21日、福岡高裁であった。漁業者側は改めて確定判決が有効だと主張。佐賀県太良町の漁業平方宣清さん(67)は意見陳述で「この冬は漁獲量が1年前の半分以下で、漁に出ても燃料代の半分も稼げない」と訴えた。

 排水門については昨年6月、別訴訟で「開門せず」の判断が最高裁で確定。一連の法廷闘争で最高裁が、国が主張する閉門維持を支持する姿勢を示した形で、今回の請求異議訴訟も、判決になれば開門を認める結論にはならない公算が大きい。