十和田市立中央病院が「AI問診」の運用公開 青森県内初導入

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「頭を打った場所について、選択して下さい」。患者の症状に沿った質問事項が表示される「AI問診」の画面

 十和田市立中央病院(丹野弘晃院長)は21日、今月から運用開始した「AI問診」を報道陣に公開した。青森県内の医療機関で初めて導入したシステムを活用。外来患者がタブレット端末を操作し、質問に答える事前問診を行った後、入力した内容が医療用語に変換され、電子カルテに記録される仕組み。初回の問診やカルテ記載などの負担軽減を図り、医療従事者の「働き方改革」や、患者の待ち時間の短縮につなげたい考えだ。医療の質や患者満足度の向上に期待がかかる。

 導入したのは、Ubie社(東京)の「AI問診Ubie(ユビー)」。2019年11月現在、準備中を含めて35都道府県の150以上の医療機関で利用されている。

 事前問診では5万件以上の医療論文から抽出したデータに基づき、約3500種類の質問のパターンを用意。患者の症状などに沿った質問が15~20項目ほど表示され、その結果で疑われる疾患を推測する。所要時間は3~10分。誰でも簡単に操作できるのが特長だ。

 さらに、画像解析による事務サポートもあり、薬や紹介状の内容を画像に読み込んで、カルテに記載できる機能もある。

 同社によると、導入により外来の問診時間が従来の3分の1に短縮。事務作業時間の削減につながった事例がある。

 同病院では、消化器内科と整形外科で先行して運用開始。いずれは各診療科に拡充する方針だ。

 丹野院長は「最も期待するのは診療現場でゆとりや余裕が生まれることで、医師に患者の意思が伝わりやすくなる。いろんな意味で利点は大きい」と語った。

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