6月末まで市主催イベント中止 感染拡大で横須賀市

新型コロナウイルス感染症対策本部の初会合で訓示する上地市長(後列右から3人目)=横須賀市役所災害対策本部室

 横須賀新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、横須賀市は21日までに、不特定多数の集まる市主催のイベントや集会を6月末まで中止・延期する方針を決めた。同日には同ウイルス感染症対策本部の第1回会議を開き、この方針の確認と、市民らが主催のイベントも市施設を使用する場合は、中止・検討を前提に開催の必要性の検討を呼び掛けることにした。

 上地克明市長は同会議後、方針を示した市民向けのメッセージを市ホームページに掲載。市施設を利用して開催を決めた場合は、消毒薬の用意など感染予防対策の実施を求めている。感染の予防法や市職員に感染者が出た場合、業務縮小や施設閉館の可能性もあることも示した。

 市危機管理課などによると、初会議には幹部職員約30人が出席し、市長は「市民に正確な情報を提供することが重要。庁内一丸で頑張ろう」と訓示した。

 帰国者・接触者相談センターへの相談・検査の状況報告もあり、相談件数は19日現在82件という。

 また市は、感染防止の観点から、時差出勤の活用も市職員に呼び掛けている。

© 株式会社神奈川新聞社