法定点検適切実施せず 宮崎市24施設

 宮崎市の宮崎白浜オートキャンプ場の指定管理者が2017年度までの3年間、消防法に基づく施設点検を行っていなかった問題で、市は21日、市内879の全公共施設の調査結果を明らかにした。24施設(指定管理13、直営11)が法定点検を適切に実施しておらず、5施設(指定管理3、直営2)は法定有資格者を選任していなかった。
 この問題を受け、市は指定管理者が運営する215施設で、消防法に基づく点検状況を調査。小中学校を含む全公共施設に対象を広げ、法定点検の実施状況を調べていた。
 市によると、24施設のうち、同市高岡町の高岡温泉やすらぎの郷は大気汚染防止法に基づく、ボイラーのばい煙などの測定を行っていなかった。また、同市大島町の道路維持事務所は、消防法に基づく消火器具や屋内消火栓設備で半年または1年に1回行うべき点検を、3年に1回と解釈していた。
 市は「今後、施設ごとに法定点検リストを作成。年度終了後に法定点検実施報告書を提出させ、チェック体制を徹底する」としている。

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