【勝者の切り札】琵琶湖野郎キムケンの“怒らせ系ブレーデッドジグ”が炸裂!! 陸王ウイニングルアー列伝 Vol.2

2013年初夏に繰り広げられた、超個性派アングラー・吉田撃さんとストロングスタイルの申し子・木村建太さんの異色岸釣りバトル。当時、資源減少からの復調がささやかれていた霞ヶ浦水系を舞台に、木村さんのスピーディーな釣りが激ハマリした試合でした。

【Profile】
木村建太
(きむら・けんた)
2014年陸王&艇王、2017年レジェンド艇王戴冠。フロッグゲームを琵琶湖から全国に知らしめ、確たるジャンルへと定着させた立役者。敏腕琵琶湖ガイド、B.A.S.S.セントラルオープンコンテンダーと、マルチな顔を持つ国内屈指のパワーフィッシャーマンだ。

初日の木村さんは、1kgアップを筆頭にBカスタムチャター+デスアダー5inのセッティングで連発。バックアップとなるボウワーム4.2in(エバーグリーン)のワッキーダウンショットでリミットを揃え、5尾で4080gをマークしています。

2日目は逆にフィネスをメインに据えてリミットを作ったあと、Bカスタムチャター+デスアダー5インチで入れ替えるという理想的な展開でやはり4kg超え(4100g)。

2日間のトータルは実に8180g(10尾)。

アウェイでありながら、同水系をホームとする吉田さんに5kg以上差をつけての圧倒的勝利だったのです。

ブレーデッドジグが霞ヶ浦水系でここまでハマるとは!!

アシや護岸際、杭周りなど、目ぼしいスポットをショートキャストで狙い、同じコースを何度も通すのがこの試合における木村さんの使い方でした。

ヘッドとブレードがぶつかる音とスピードでバスの威嚇本能を刺激して、やがては水面まで引きずり出してしまうという、Bカスタムチャターの個性そしてポスト~アフターの時期的なバスの生態を熟知しているからこそのパターンは見事のひと言に尽きます。

その独特な使い方もさることながら、当時マッディシャローにおけるブレーデッドジグの有効性を認識させられたことが何よりエポックメーキング!

この試合もまた、記憶に残るベストバウトでした!!

© 株式会社 内外出版社