<レスリング>川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)ら3選手が優勝…2020年アジア選手権・第4日(女子)

アンクルホールドの連続で決勝戦を圧勝した川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)

 【ニューデリー(インド)】2020年アジア選手権第4日は2月21日、インド・ニューデリーで女子5階級が行われ、5選手とも決勝進出を果たし、57kg級の川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)、62kg級の川井友香子(至学館大)のオリンピック代表内定選手に加え、65kg級の類家直美(至学館大)の3選手が優勝した。53kg級の向田真優(至学館大)は決勝で逆転フォール負けを喫し、72kg級の進藤芽伊(日体大)とともに2位に終わった。

 世界チャンピオンの川井梨は1回戦でウズベキスタン選手、準決勝でインド選手を破り、決勝は昨年55kg級3位のダバーンチメグ・エルケムバヤール(モンゴル)相手にアンクルホールドがさえ、1分37秒、テクニカルフォール勝ちした。ランキング・ポイント18点を上乗せして78点とし、オデュナヨ・アデクロイェ(61点=ナイジェリア)に奪取された1位を奪還した。

 川井友は1回戦で昨年のこの大会と世界選手権で敗れたアイスルー・チニベコワ(キルギス)に終了間際に逆転勝ち。世界チャンピオンを破って波に乗り、準決勝は若いインド選手を撃破。決勝はアヤウリム・カシモワ(カザフスタン)に5-1で勝った。ランキング・ポイント43点となり、4位に浮上した。

2年連続団体優勝の女子チーム

 向田は初戦の2回戦で昨年の世界選手権3位のビネシュ(インド)と激突。6-2で勝ち、準決勝はベトナム選手に圧勝。決勝は48・51kg級時代にアジア・チャンピオンになったこともあるタチアナ・アクメトワ(カザフスタン)と対戦。8-0とリードしたあとのローリングを失敗し、そのまま押さえ込まれる不覚を喫した。

 類家はノルディック方式の予選リーグを勝ち抜き、準決勝もモンゴル選手に勝利。決勝では2016年リオデジャネイロ・オリンピック58kg級銅メダルのサクシ・マリク(インド)との再戦となり、2-0で競り勝った。シニアの国際大会は初の優勝。

 進藤も予選リーグを勝ち抜き、準決勝もインド選手にテクニカルフォール勝ちしたが、決勝は1月のヤリギン国際大会(ロシア)でフォール負けしたザミラ・バクベルゲノフ(カザフスタン)に1-2で敗れ、銀メダルに終わった。

 女子は全日程を終了し、5階級で優勝。他に銀メダル3個を取った。国別対抗得点は209点をマークし、インドの180点を抑えて昨年に続く優勝を達成した。3位はカザフスタン。

 各選手の成績は下記の通り。

初の国際大会W優勝の川井姉妹
8-0から、まさかの逆転負けの向田真優(赤)

お知らせ

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女子

 【53kg級】向田真優(至学館大)   2位=10選手出場
決 勝 ●[フォール、1:48=8-2]Akhmetova Amanzhol, Tatyana(カザフスタン)
準決勝 ○[Tフォール、2:09=10-0]Kieu, Thi-Ly(ベトナム)
2回戦 ○[6-2]Vinesh, Vinesh(インド)
1回戦  BYE

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 【57kg級】川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)   優勝=8選手出場
決 勝 ○[Tフォール、1:37=10-0]Erkhembayar, Davaanchimeg(モンゴル)
準決勝 ○[Tフォール、1:10=10-0]Anshu, Anshu(インド)
1回戦 ○[7-0]Eshmuratova, Sevara(ウズベキスタン)

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 【62kg級】川井友香子(至学館大)   優勝=8選手出場
決 勝 ○[5-1]Kassymova, Ayaulym(カザフスタン)
準決勝 ○[5-2]Sonam, Sonam(インド)
1回戦 ○[6-1]Tynybekova, Aisuluu A(キルギス)

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 【65kg級】類家直美(至学館大)   優勝=6選手出場
決   勝 ○[2-0]Malik, Sakshi(インド)
準 決 勝 ○[フォール、5:59=11-0]Bolortungalag, Tsorigt(モンゴル)
予選リーグ3回戦  BYE
予選リーグ2回戦 ○[2-1]Malik, Sakshi(インド)
予選リーグ1回戦 ○[Tフォール、5:02=11-0]Ha, Ohyoung(韓国)

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 【72kg級】進藤芽伊(日体大)   2位=6選手出場
決   勝 ●[1-2]Bakbergenova, Zhamila(カザフスタン)
準 決 勝 ○[フォール、3:46=12-1]Gursharan, Preetkaur(インド)
予選リーグ3回戦 ○[Tフォール、3:10=11-0]Yun, Dokyung(韓国)
予選リーグ2回戦  BYE
予選リーグ1回戦 ○[5-1]Enkhbayar, Tsevegmedi(モンゴル)

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 《国別対抗得点》

[1]日本 209点、[2]インド 180点、[3]カザフスタン 164点、[4]モンゴル 143点、[5]ウズベキスタン 110点、[6]キルギス 51点(2位1選手)、[7]韓国(2位0選手) 51点、[8]ベトナム 49点

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