海老名市、厚木駅南の再開発を推進 都市機能充実へ支援

厚木駅南地区の再開発イメージ図。手前から右上までの白い部分が小田急線(海老名市提供)

 小田急線とJR相模線が乗り入れる厚木駅(神奈川県海老名市河原口)の南地区の再開発が2020年度、本格化する。地権者でつくる組合は約3年かけ、高層住宅や商業施設、駅前ロータリーなどを整備する予定で、海老名市も再開発事業を支援する。

 厚木駅は、開発が進む海老名駅とは対照的に、公共施設の不足や商業施設の撤退など都市機能の低下が懸念されてきた。

 そこで駅南地区の約1ヘクタールの地権者が昨年6月、「厚木駅南地区市街地再開発組合」を設立した。22年度までに、最高14階の住宅施設や低層の商業施設、駐車施設などを建設するほか、タクシーや一般車が利用できるロータリーも整備する予定だ。総事業費は約82億円で、国、県、市の補助金も活用する。

 市は再開発事業を後押しするため、20年度当初予算案に、補助金9千万円、道路やロータリー部分に対する公共施設管理者負担金4億2600万円を計上した。

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