医療的ケア児支援 3月末までに情報サイト 神奈川県

神奈川県庁

 神奈川県は21日、医療的ケア児への福祉サービスなど支援に関する情報をまとめたサイトを開設すると明らかにした。相談窓口や利用できる支援などの情報を集約し、3月末までに公開する。医療的ケア児を対象に昨年実施した実態把握調査の結果を受け、保護者らのニーズに答えることにした。

 調査には昨年11月までに、200件の回答が寄せられた。県などへの要望では情報不足を訴えたり、医療や福祉サービスへのさらなる支援を求めたりする声があったという。

 また、寝返りができないほど重度の障害がある子どもは95人(47.5%)、介護を主に担うのは「母親」が142人(71%)という現状も浮かび上がった。県障害福祉課によると、呼吸管理や経管栄養など24時間体制のケアが必要なため、支援情報などを調べる時間が作れない保護者もいるという。

 新たなサイトは県のホームページ内に開設し、掲載内容は順次増やしていく予定だ。同課は「必要な情報を集め、できるところから始めていきたい」としている。

 県議会本会議で田村雄介氏(自民党)の一般質問に答えた。

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