曳山精巧模型で再現 上野さん(八尾)制作

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東町の曳山の模型を制作する上野さん

 富山市八尾町黒田の自営業、上野勝廣さん(70)は、同市八尾町東町に伝わる曳山(ひきやま)の模型を制作している。これまで生まれ育った西町の昼の曳山と夜のちょうちん山車(やま)を作っており、今回が第3弾。7分の1サイズで、構造や彫刻、彩色も本物を忠実に再現している。22日、越中八尾観光会館に展示する。 (藤木優里)

 八尾地域中心部の6町には、江戸時代から代々曳山6基が受け継がれている。県有形民俗文化財に指定され、毎年5月3日の越中八尾曳山祭で練り回す。

 上野さんは6町のうち、西町で生まれ育った。小学生の頃、隣町の東町に飾ってあった模型を見て「いつか自分も作ってみたい」と思ったという。42歳で古里の曳山を作り始め、足掛け20年で夜のちょうちん山車も完成させた。

 東町はかつて「旦那町」と呼ばれ、経済の中心地だった。屋根が二重になっているなど、他の町と構造が異なっている。一層華やかで憧れもあったことから、第3弾として取り組んだ。

 昨年から作り始め、現在は大体の骨組みが完成した。今後、メインとなる彫刻や車輪の装飾などを行う。完成までは「あと10年でできればいいな」と笑う。

 22日午前11時半から、越中八尾観光会館で曳山教室があり、制作途中のものを公開する。上野さんは教室の講師も務め、西町の模型を解体しながら構造を解説する。「曳山がどのようにできているか、ぜひ見てほしい」と呼び掛けている。

 曳山教室は同館の入館料(大人500円、高校生以下300円)が必要。