『マセラティ・グラントゥーリズモ』最後の限定車登場。陸上の桐生祥秀がアンバサダー就任

 マセラティ・ジャパンは2月18日、同社のブランドアンバサダーとして陸上競技日本代表選手の桐生祥秀を起用すると発表。同時に世界で1台の特別限定車『Maserati GranTurismo GranFinale(マセラティ・グラントゥーリズモ グランフィナーレ)』を2月22日10時より入札制で発売するとアナウンスし、最上級セダン『クアトロポルテ』とSUV『レヴァンテ』にも限定車を設定した。

 陸上競技で日本人選手初の9秒台となる9秒98の日本新記録を樹立した桐生祥秀は、リオデジャネイロ2016オリンピックで、陸上競技男子4×100mリレー決勝にて銀メダルを獲得。2017年世界陸上4×100mリレーでは銅メダルを獲得し、2017年9月には100mで9秒代に突入するなど日本を代表するアスリートとして活躍する。

 そのブランドアンバサダー就任を記念して登場した『マセラティ・グラントゥーリズモ グランフィナーレ』は、2007年の登場以来、世界中で成功を収め、2019年11月に惜しまれつつ生産終了を発表した同モデル最後の限定車となり、今回は「日本とイタリアをつなぐ」という意味を込めて、ビアンコ・フジとロッソ・イタリアーノのバイカラーを纏った専用エクステリアカラーを採用した。

 ベースグレードとなるグラントゥーリズモMCは4.7リッターV8自然吸気エンジンを搭載し、甲高く魅惑的なエキゾーストを奏でるこのパワーユニットから460PS/520Nmを発生。ZF製の6速ATを介して後輪を駆動し、0-100km/h加速4.7秒の俊足を誇る。

 エクステリアでは先の専用カラーに加えて、20インチ・アロイホイール・トロフェオ、アルマイト加工レッド・キャリパー、エクステリア・カーボン・キットなどを装備。インテリアでもロッソ、ネロのカラーコーディネイトを基本に、カーボン・インテリアトリムやMCデザイン・アルミニウム製スポーツ・ペダル、カーボンファイバー製ステアリング・ホイールなどを採用した。

4.7リッターV8自然吸気エンジンを搭載し、甲高く魅惑的なエキゾーストを奏でるこのパワーユニットから460PS/520Nmを発生
クアトロポルテ S GranLussoがベースの『Quattroporte S GranLusso ZEGNA PELLETESSUTA』

 マセラティ・グラントゥーリズモ グランフィナーレのオークションは2月22日から4月9日までの期間限定となり、最低入札金額は2700万円からとなっている。

 また、イタリアを代表する世界的ファッション・ブランド“エルメネジルド・ゼニア”とのコラボレーション第2弾として、同社のナッパレザー“PELLETESSUTA”を採用した限定車『Quattroporte S GranLusso ZEGNA PELLETESSUTA』と、『Levante S GranSport ZEGNA PELLETESSUTA』も登場。

 2015年に発表したエルメネジルド・ゼニアによるシルク・インテリアに続く第2弾となる今回は、同社が先駆的なリサーチに基づいて、マセラティ社のために開発したナッパレザーのPELLETESSUTAをインテリアに採用。極細の紐状にカットしたナッパレザーを伝統的な機織り手法に倣って織り上げた独自のテキスタイルにより、しなやかで高品質なナッパレザーにカシミアのような柔らかな触感を兼ね備えている。

 エクステリアカラーにはブルー・ソフィスティケート(クアトロポルテ)、ブロンゾ・トリコート(レヴァンテ)の特別カラーが採用され、それぞれの外装に合わせたブレーキキャリパーを装着。さらにエルメネジルド・ゼニアのバッジも装備される。

 このクアトロポルテ S GranLussoがベースのモデルは限定5台、同レヴァンテ S GranSportは限定20台となり、価格はそれぞれ1890万円、1690万円となっている。

レヴァンテ S GranSportがベースの『Levante S GranSport ZEGNA PELLETESSUTA』
ZEGNA PELLETESSUTA インテリアは、クワトロポルテがダークブラウン、レヴァンテはブラック(写真)となる

オークション詳細:https://www.maserati.com/jp/ja/news-event/Maserati-GranTourismo-MC-Gran-Finale-Auction
マセラティ・ジャパン公式サイト:https://www.maserati.com/jp/ja

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