「鈍色の箱の中で」“役を生きる”岡本夏美――演じる高鳥あおいは「悪い子でも奔放でもなく、一番本能的」。“ふじゅりく”コンビとの共演裏話も

「鈍色の箱の中で」“役を生きる”岡本夏美――演じる高鳥あおいは「悪い子でも奔放でもなく、一番本能的」。“ふじゅりく”コンビとの共演裏話も

同じマンションに住む幼なじみの高校生たちが織り成す、切なく危険な偏愛ラブストーリーを描く「鈍色の箱の中で」(テレビ朝日)。話題沸騰の本作(通称・ニビハコ)は、本日の放送で第3話を迎えます。

桜井美羽(久保田紗友)と辻内基秋(萩原利久)が一線を越えたことを、盗聴によって知った真田利津(神尾楓珠)。いら立ちを隠せず、利津そのはけ口として基秋に「集会室に行けば、本当に欲しいものが手に入る」と意味深な発言をします。そこには基秋の幼い頃の初恋の相手、バイオリンのお姉さん・河野綾芽(筧美和子)がいて…。そんな綾芽の出現が自身の恋の障害になると感じた高鳥あおい(岡本夏美)は、戸惑う美羽を連れて綾芽の部屋に向かい…。

そんなさまざまな歯車が動き始める第3話放送直前! インターネットTVガイドでは、ヒロイン・美羽のよき友人でありつつも、焦燥感や嫉妬心にさいなまれる幼なじみ・あおい役を演じる岡本さんにインタビューを敢行。難しい役どころを演じる上で意識したことや、プライベートでも仲がいいという萩原さん、神尾さんについて、話題騒然のキスシーンについてなど、盛りだくさんでお届けします!!

──まずは、今作であおいを演じる上で強く意識されたことを教えてください。

「漫画原作なので、役として、キャラクターとしてしっかりとこの世界に存在することを意識しました。あとは、そこでみんなと会話をすることで湧き出てくる感情。その二つを大事にしながらやっていました」

──あおいはなかなか素直になれなかったり、ほかのキャラクターに焦れったさを感じたりと、なかなか表現の難しい役なのかなと思いました。

「あおいは、登場するキャラクターの中でも一番“本能的”な子なんです。誰かに嫉妬したくなったり、誰かをけなすことで自分を守ろうとするというのは、人間誰しもある、弱さからくる行動で…。悪い子や奔放な子になるということではなく、あおいちゃんがこういう気持ちになったからこそ起きた出来事や行動なんですよね。その部分を伝えたいと思いながら繊細に演じています」

──“役を生きる”という表現で正しいでしょうか?

「そうですね。本を読んだ段階では湧き出なかった感情が、実際に演じてみると至るところで出てきて。感情が大きくなって、自分も予想していなかった場所で自然と涙があふれたり。その時々に感じることに対して素直にやれたのかなと思っています」

──ちなみに、ご自身の中であおいに似ている部分、似ていない部分などはありますか?

「ムードメーカーだねと周りに言われることは多いので、そういう意味ではあおいちゃんと似ている部分もあるかもしれません。ただ、実際の幼なじみといる時はそうでもないので…不思議な感じですね(笑)」

──素顔の岡本さんの話が出ましたが、萩原さん、神尾さんとはプライベートでもご飯に行く間柄と伺いました。

「2人とは実際の高校時代からの友人なので、今回『ニビハコ』のキャストを聞いた時はびっくりしました! 一緒にいるときは、基本メンズ2人がふざけているんですよね…(笑)。特に、今作はキスシーンがあるじゃないですか。私も神尾くんも、そこまで『友達だからやりづらい…』とか思うタイプではなくって。でも、萩原くんが大ごとにしてくるんです!」

──性格が出ますね(笑)。

「私と利津のキスシーンが、『ニビハコ』の撮影が始まって初のキスシーンだったんです。そしたら急に萩原くんが近づいてきて、『俺は見たくなかったんだけど…結局見ちゃってさ!』とか、ずっと言ってるんですよ。当事者よりも、端で見ている方がドキマギするんですかね? 終盤は何も感じなくなったのか、静かになってましたけど(笑)」

──確かに友達同士のキスシーンを端で見ていて、落ち着かなくなる萩原さんの気持ちも分かる気がします(笑)。そんな仲のいい友人同士だからこそ描けた部分もありましたか?

「2人が演じてくれる信頼感は大きかったですね。特に利津とは同じシーンがたくさんあって。神尾くんが演じてくれるから『どうなるかな…』という不安よりも、心強さの方が強く感じられました」

──以前に5人の化学反応が楽しみともおっしゃっていましたが、久保田さん、望月歩さんとの共演も加えていかがでしたか?

「作品に入ったら、それぞれの役への思い入れとこだわりが強くて。みんな元々面識があったからこそ、言葉はなくてもどういうシーンにしたいのかを感じ合えていた気がします。普通に会話している感覚のまま役として演じることができて、とても心地よかったです」

──本当に抜群のチームワークだったんですね。

「SNSでは、即興で役のまま動画を撮るという試みもやっていて。本当にアドリブなんですが、まるで誰かが脚本を書いていたかのようにいろいろなことが進んでいって。チームワークの強さも感じましたし、面白かったですね」

──では、最後にSNSなど新しい試みに挑戦している本作にかけまして、岡本さんが2020年に新たにチャレンジしたいことを教えてください。

「今年は趣味を増やしたいです。やりたいなと思いつつ、できていないことを実行に移す1年にしたいです。その中では、今陶芸が気になっていて…」

──陶芸ですか。何かきっかけがあったんですか?

「陶芸家の方のドキュメンタリーを見たのがきっかけなんですけれども、一つの器についてだけを考える時間はすてきだなと思って。仕事以外の場面では、いろんなことが頭の中でぐるぐると回っているので、それを1回取っ払った上で“器を作る”など、一つのテーマについて没頭できる時間を作りたいです」

──ぜひ、岡本さんが作る器も楽しみにしています! ありがとうございました。

【プロフィール】


岡本夏美(おかもと なつみ)
1998年7月1日生まれ。神奈川県出身。2011年、ファッション雑誌「ラブベリー」のモデルオーディションでグランプリを獲得。12年3月から「nicola」へ移籍し、同誌の専属モデルとなる。その後は「Seventeen」を経て、19年から「non-no」の専属モデルを務めている。女優としては「夜行観覧車」(TBS系)でデビューを果たし、「GTO」(フジテレビ系)や、「地獄先生ぬ~べ~」(日本テレビ系)、「賭ケグルイ」(TBSほか)などの話題作に出演。「BACK STREET GIRLS -ゴクドルズ-」(TBSほか)では主演を務めている。

【番組情報】


「鈍色の箱の中で」
テレビ朝日ほか
土曜 深夜3:00~3:30

【プレゼント】


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●締め切り:2020年3月16日(月)正午

●発表方法:当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。あらかじめご了承ください。

テレビ朝日担当 I・S
撮影/蓮尾美智子

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