ムトウユージ監督が語る「クレヨンしんちゃん」への作品愛とは?

ムトウユージ監督が語る「クレヨンしんちゃん」への作品愛とは?

昨年10月、25年以上にわたって愛されてきた「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)が、金曜午後7:30から土曜午後4:30の枠にお引越して早4カ月。土曜日の夕方、家事や勉強がひと段落した時間帯にほっこりする時間を届けてくれるしんちゃん(声・小林由美子)たちに、皆さんも癒やされているのではないでしょうか。今回は本日放送回のあらすじに加え、ムトウユージ監督のコメントもご紹介!

「クレヨンしんちゃん」を長年支えるムトウ監督は、「『クレヨンしんちゃん』は常に今の時代を描いているんです。1992年、93年の作品ではなく、2020年の35歳のお父さんと29歳のお母さん、5歳の息子と0歳児の赤ちゃんの物語を作っています。地上波デジタル放送に変わる時(11年)に、地デジへの変更が間に合わなくて…という話を作ったり…。懐かしいですね。という感じで、この時代に沿っている物語の見せ方をしています。多岐にわたってパロディーにも挑戦しています。何でも面白がってやれるところまではやる!という感じですね(笑)。パロディーの文化に結構昔からチャレンジしていて、イトーヨーカドーを『サトーココノカドー』にして放送していたら、実際にイトーヨーカドーがサトーココノカドーの看板を付けてくれたりして…わざわざ買い物しに行っちゃいましたよ!」とコメント。

また、「クレヨンしんちゃん」といえば、お尻をふりふりするダンスやゾウさんの演出だったりと、笑える要素がたくさんある一方で、現代社会で問題視されているのがコンプライアンス。変わらずにやり続ける中で戸惑いなどはなかったのかを問われると、「ゾウさんが出せなくなっちゃいましたが、逆手にとって、まさおくんの手で隠してみたりしています(笑)。1回絵コンテを描いてみて、いけるかいけないかを検討したりと、ギリギリを攻めることばかり考えていますね。たまに『あ! 通った!』って楽しんでいます」と作品愛にあふれるエピソードを披露し、記者陣も思わず笑顔になりました。

さて、今夜は「耳フーラグビーで勝負だゾ」を放送。しんのすけと風間くん、マサオくん、ボーちゃんが公園の広場の地面に線を引いて石けりをしているところに、チーター、ひとし、てるのぶがやって来ます。「ここは俺たちのフィールドだぞ」と言われて見回すと、地面に白線で大きなラグビーフィールドが描かれていました。タックルをする代わりに、耳をフーっとされたらボールを離さなければならない紳士のスポーツ“耳フーラグビー”のフィールドだとのこと。「この場所で遊びたければ、耳フーラグビーで勝負!」と言われたしんのすけたちは、見たことも聞いたこともないスポーツに不安を抱えますが、しんのすけが勝負を引き受け…。

このほかにも、「手編みぼうしだゾ」「ズボンがピンチだゾ」も放送します。どうぞ、お楽しみに!

【番組情報】


「クレヨンしんちゃん」
テレビ朝日系
土曜 午後4:30~5:00

ABCテレビ/テレビ朝日担当 Y・O

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