オリックス、浮上の鍵を握るT-岡田が語る“苦しんだ10年” 「失敗の怖さを知った」

オリックス・T-岡田【写真:荒川祐史】

2010年に本塁打王を獲得し10年が経ち「色んな失敗を繰り返して…」

 今シーズン完全復活を目指すオリックスのT-岡田外野手。昨年オフはプエルトリコのウインターリーグに参加するなど“変化”を求めバットを振り続けた。宮崎で行われている春季キャンプでは順調に調整を進める背番号「55」がFull-Countだけに語った今年にかける意気込みとは?

――去年はわずか1本塁打、2020年シーズンへ求めていくものとは?

「自分のスイングをしていく。それができれば自然とホームラン、長打が出ると思う。自分のいいスイングをかけていく。あまりホームラン、ホームランと思わないように」

――2010年の本塁打王から10年が経った。この10年間は?

「いい意味でも悪い意味でも怖いもの知らずだった。あまり考えずに色んな事に取り組めてた。それがいいか悪いか分からないが。色んな失敗を繰り返して、失敗の怖さを知っただけに考えてしまう部分もあった」

――12球団から一番優勝に遠ざかっているチーム。この現状は

「そうなっているのは自分のせいでもあると思う。本当にここ最近はずっと投手が頑張っているのに勝てない試合が多い。何とか助け合いじゃないが、投手がしんどい時は野手が、その逆は投手が。それを繰り返してチームが一つになる。シンプルに助け合うことが必要」

山岡、山本、吉田正ら若手の台頭も「まだまだ若いものには負けたくない」

――メジャー282本塁打の大物助っ人・ジョーンズが加入した

「チームにとってはすごい良い選手がきたと思う。メジャーであれだけ続けて凄い成績残している。僕含めて、気になるところは質問していって、その中でいい競争していきたい。それでチームが強くなる。チームが上を目指していくためには必要」

――投手陣では山岡、山本、野手では吉田正ら若手の台頭も目立ってきた

「強いチームは若手とベテランのバランスがいい。本当にチームが苦しいときにベテランが流れを変えるプレーが出たり。まだまだ若いものには負けたくない。もう一回、がむしゃらになってプレーしたい」

――2020年のシーズンに向けて

「個人的には全試合出場が目標。ここまで、僕の事を必要だと言ってくれた球団、ファンのためにもこの1年で体がボロボロになって潰れてもいいぐらいやっていきたい」(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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