海浜に近いためか塗装の劣化が激しい【私鉄に乗ろう99】ひたちなか海浜鉄道湊線 その10

※2016年6月撮影

現用ホーム、柵の向こうにホームが続いていますが入れません。車止めの終端部があります。この先、線路が延伸される日がとても楽しみです。このまま直進すると阿字ヶ浦海水浴場に突き当たってしまいます。延伸は左(西)の方にカーブして進むコトになります。延伸計画、進捗が気になりますね。

手前ホームの駅名標。温泉が近くにあること(旅館・民宿がたくさんあります)、釣り針と海藻、そして茨城県の代表的な食材のアンコウが描かれています。1928年(昭和3年)開業。夏の海水浴も良いけれど、季節外れの海を眺めて美味しい魚と温泉も、そそられますねぇ。

ところで「国営ひたち海浜公園」って「水戸射爆場跡地」なんですね。戦後の昭和21年(1946年)から昭和48年(1973年)までの27年間米軍の訓練用射爆場だったのです。知りませんでした。

現用ホームからバリアフリーのスロープと留置されている車両。

トップ画像の約3年後のキハ222。海辺に近いためか塗装の劣化が激しいです。駅から海までは200mちょっとでしょうか。かつては駅で水着に着替えられる様に廃車両が置かれていたのです。

昭和37年(1962年)富士重工で製造された車両。北海道の羽幌炭礦鉄道で使われていましたが昭和45年(1970年)に廃止となり翌年茨城交通湊線に購入されました。旧国鉄キハ22形と同型、運転席の旋回窓は雪国の車両の特徴です。平成27年(2015年)に運転を終了。阿字ヶ浦駅に静態保存されています。

阿字ヶ浦駅前広場から駅舎。

もう1枚。もう少し左(南)側から。

※2016年6月撮影

駅舎側から現用ホームに停まる勝田行車両と保存車両。

運転士さんが駅舎に施錠しています。13:19の出発時間になりました。

これは蒸気機関車時代の給水設備でしょうか。その時代を知らないので分かりません。

車内の路線図。特徴的な駅名標で表示されているのが良いですね。ポスターで欲しくなります。

ということで二度目のひたちなか海浜鉄道湊線をご紹介しました。駅間の道中を含め丁寧に前面展望を撮ったので、前回よりも沿線の雰囲気などが少しは伝わったかと思います。

実は、2016年6月に来た時、動画で前面展望も撮っています。それはそれで好みの音楽を付けてノンビリ眺めるのも良いもんです。でも、当面は静止画で続行いたします。

ひゃ! 次回は記念すべき【私鉄に乗ろう100】ではありませんか!

さて、今回の様な再挑戦を含め、まだまだ【私鉄に乗ろう】を続けます。朝のチョイと鉄道旅、これからも、よしなにお願い申し上げます。

(写真・記事/住田至朗)

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