Wソックスが4年目左腕・バマーとの5年契約を発表

日本時間2月23日、ホワイトソックスはメジャー4年目のシーズンを迎える26歳のリリーフ左腕、アーロン・バマーと総額1600万ドルの5年契約を結んだことを発表した。昨季ブレイクを遂げ、ホワイトソックスのブルペンの一角を担う存在となったバマーだが、メジャーでの最初の2年間は防御率4点台の平凡なリリーバーに過ぎなかった。昨年のスプリング・トレーニングの時点でバマーが1年後に長期契約を得ると予想できた者は皆無だろう。

バマーは今回の契約延長について「今ここに立っていることに自分でも驚いているよ」と率直な感情を口にした。昨年のスプリング・トレーニングでバマーは7試合に登板して防御率12.00の大乱調。開幕をマイナーで迎えることになった。しかし、4月下旬にメジャーへ昇格するとメジャーでもトップクラスのリリーバーへと変貌を遂げ、58試合に登板して67回2/3を投げ、1セーブ、27ホールド、防御率2.13、60奪三振、WHIP0.99の好成績をマーク。前の投手から引き継いだ走者を生還させた割合はわずか19.4%で、これはアメリカン・リーグのリリーバーのなかで2番目に優秀な数字だった。

Statcastのデータによると、バマーのゴロ率71.4%はザック・ブリットン(ヤンキース)の76.7%に次ぐ数字。ゴロを量産する安定感抜群のピッチングで、ホワイトソックスでは1990年のバリー・ジョーンズ(30ホールド)、2016年のネイト・ジョーンズ(28ホールド)に次いで球団史上3位となる27個のホールドを積み上げた。左打者を打率.178に封じただけでなく、右打者も打率.188に抑えており、ワンポイント禁止のルールが採用される今季も活躍が期待できそうだ。

5年契約の内訳は、今季が年俸100万ドル、来季が200万ドル、2022年が250万ドル、2023年が375万ドル、2024年が550万ドル。2025年は年俸725万ドルの球団オプション、2026年は750万ドルの球団オプションとなっており、オプションが行使されない場合はバイアウトの125万ドルが支払われる。よって、契約期間中にバマーに保証される金額は合計1600万ドルとなる。

© MLB Advanced Media, LP.