“お騒がせ男”カンセコ氏がMLBコミッショナーに名乗り 「僕は用意が出来ている」

現役時代はアスレチックスなどでプレーしたホセ・カンセコ氏【写真:Getty Images】

カンセコ氏は暴露本で自身のステロイド使用を認めている

 サイン盗みを行ったアストロズへの制裁が不十分としてMLBコミッショナーのロブ・マンフレッド氏が各方面から非難を浴びている。現役時代に通算462本塁打を誇り、数々のスキャンダルが報じられ“お騒がせ男”として知られるホセ・カンセコ氏もMLBの対応へ不満を持つ1人だ。

 これまでにMLB機構は、アストロズのルーノーGMとヒンチ監督に2020年の1年間、報酬なしの停職処分、アストロズに対しては2020年と21年のドラフト1巡目と2巡目の指名権剥奪、罰金500万ドル(約5億5600万円)を含む厳罰を下している。しかし、ワールドチャンピオンの剥奪や選手たちへの制裁は無く、「処分が甘い」と各方面から批判が殺到している。

 カンセコ氏は自身のツイッターで、「ロブ・マンフレッドは(サイン盗みの対処の仕方を)完全に間違ってしまった」、「MLBは重大な誤りをおかした。ステロイドを使用した人や、その疑いがある人までもが、その価値があっても野球殿堂に選ばれないのに、サイン盗みで罰を受けたのが、監督とコーチだけなんて、おかしい」とコミッショナーを批判した。

 薬物使用は厳しく処罰される一方で同じルール違反であるサイン盗みの処罰の軽さについて、自身が著した暴露本でステロイドの使用を認めたカンセコ氏ならではの持論を展開している。

 さらに、「僕は次期コミッショナーになる用意が出来ている」とコミッショナーの座を狙うとまさかの“宣言”をした。

 マンフレッド氏に対して、その職を辞任するよう求める声が多く挙がる中、カンセコ氏がまさかの「次期コミッショナー」に名乗り。“お騒がせ男”の今後の動向にも注目だ。(Full-Count編集部)

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