【MLB】元日ハム・バース、日本での成功が自信に 「僕にもできる」「また始まったんだ」

昨季はマリナーズでプレーしたアンソニー・バース【写真:Getty Images】

今季からブルージェイズでプレーする元日本ハムのアンソニー・バース投手

 今季からブルージェイズでプレーする元日本ハムのアンソニー・バース投手。昨季はマリナーズでチーム2位タイとなる44試合登板し、2勝4敗5セーブ、防御率3.56を記録し年俸55万5000ドル(約6025万円)から150万ドル(約1億6300万円)の契約を勝ち取った。

 新天地で中継ぎの一角として期待される右腕は古巣・日本ハムでの経験が「そのおかげで今の自分がいる」と語った。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」が伝えている。

 バースは2016年に日本ハムに移籍。37試合登板(14先発)で8勝8敗6ホールド、防御率3.65とリーグ制覇に貢献すると、日本シリーズでは3勝をあげ日本一に貢献。わずか1年の在籍だったが日本のファンに強烈なインパクトを残した。

 当初、バースは日本球界に移籍したことで自身のキャリアが終わると感じていたようだが「日本に行って、色々なことに取り組んで改善した。そしてここ(アメリカ)に戻ってきて、また始まったんだ」と、日本で成長したことでメジャーに復帰できたことを明かしている。

 日本ハム時代はサファテ(ソフトバンク)、スケールズ(オリックス)らと話すことで日本でプレーすることがキャリアの終わりを意味するわけではないことを理解したという。NPBでは両サイドに直球を投げ分ける技術、そして内角球の使い方を学びレベルアップに成功した。

日本のファンは3ボールから拍手で応援「本当にありがたかった」

 球場では応援団が楽器を使いファンもチャンステーマを歌うなど衝撃を受けたが、日本のファンには感謝しているようだ。

「僕が本当にありがたかったのは、例えば、3つ連続で、ボールを投げてしまったら、彼らが手を叩いて応援してくれること。『大丈夫だよ!』って感じでね。ここだったら、『下ろせよ』という感じでブーイングされるけどね」

 温かい応援に感謝したバース。夫人と共に過ごした日本生活も楽しみ「ここ(アメリカ)の食事より好きだ」と、日本食に感激したことも語っている。日本での成功で「僕にもできる。アメリカに帰ってここでしたことと同じようにやれば、上手く行くって思えるようになった」。自信を取り戻した右腕はその後、メジャーで登板を重ねた。

 新天地となるブルージェイズではどんな役割でも引き受けることを明かしているバースは「キャリアでいろいろあったけど、そのおかげで今の自分がいる。ここまで来れたことに本当に感謝しているんだ」と語っていた。(Full-Count編集部)

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