【MLB】筒香嘉智、メジャーの環境に手応え「ここまでは順調」 実戦デビュー終えての一問一答

オープン戦に先発出場しヒットを放ったレイズ・筒香嘉智【写真:Getty Images】

メジャーの環境にも対応「ここまでは順調に来ている」

■レイズ 9-7 ヤンキース(オープン戦・日本時間24日・シャーロット)

 DeNAからレイズへ移籍した筒香嘉智外野手が23日(日本時間24日)、本拠地でのヤンキースとのオープン戦に「5番・左翼」でスタメン出場。1打数1安打1四球と“出塁率10割”デビューを飾った。第1打席では93マイル(約150キロ)の速球を叩き、投手強襲の初安打をマークするも「本当はゴロになってはいけない球」と辛口の採点で振り返った。

 念願の“メジャーデビュー”を果たした筒香は、環境への順応に手応えを感じつつも、冷静にこの日を振り返った。

 以下は一問一答。

――オープン戦とはいえ久しぶりの実戦、準備は?

「ストライクゾーンの違いもこれから確認しないといけないですし、やっり日本のピッチャーとアメリカ人のピッチャーはタイミングが違うと思うので、そのタイミングの違いと、同じ球種でも軌道が全く違ってくるので、そういうところをこれから開幕までにしっかり確認したいと思っています」

――今日の試合を終えて、実感は?

「まだ2打席なので、なんともわからないですけど、数を多く重ねていくことでわかることもあると思うので、まだ今日の段階ではわからないですね」

――第1打席、初ヒットを振り返って

「そんなに感情はないですけど、まだ1試合目ですし良い投手もこれからたくさん出てくると思うので、そういう中で日々起きることをしっかり修正しながらやっていきたいと思います」

――ストライクゾーンは自身のイメージとギャップがある?

「どうなんでしょうね、もちろん日本人の審判の方も、審判によってストライクゾーンは違いますし、こちらの方も審判によって違うと思うので。その大体のストライクゾーンは確認できると思いますけど、最後の細かいところは個人になると思うのでそういうところをしっかり勉強しながらやっていきたい」

――ベンチでは笑顔も見られた。ファンにも手を振り返していたが?

「シーズン中にああやってもらえるように良い準備をしたい」

――オープン戦終えて、良いスタートを切れた?

「まだスタートという感じではないですけど、ここまでは順調に来ているかなとは思っています」

初安打より四球に手応え「ファウルを打てているのは自分の中で安心材料」

――2人目(第2打席)は98マイル(約157.7キロ)、97マイル(約156キロ)、スピードについてはどう感じた?

「もちろん速いとは感じましたけど、日本の投手の軌道とは違うので、そこらへんは打席を重ねていく中でしかわからない部分もあると思うのでその中で調整していきたいと思っています」

――落ち着いているように見えたが自分的には?

「やっぱりこの雰囲気というのはもちろん日本には無いような雰囲気ですし、その中で昂りは全く無かったと言えば嘘になりますけど、すごく興奮しているという状態ではなく、自分の開幕シーズンに向けてやるべきことをしっかり頭の中においてプレーしていたという感じ」

――ストライクゾーンの確認というのが大きなテーマかと思うが、自分の中でこれという球はあったか?

「1打席目の最初、僕のアメリカのイメージで打席に立ってストライクかなぁと思ったんですけどボールと言われて、その次、同じようなところに来たのでボールかなと思ったらストライクで…審判によってこれだいぶ違うなというのがあるので審判の名前と癖をしっかりと覚えてメモしておきたいと思います」

――自分の中で評価するなら何点?

「僕の中では2打席目の中でしっかり2ストライクから、フォアボールを狙ってるわけではないですけど、ああいうファウルを打てているのは自分の中で安心材料。どうなんですかね、点数はわからないですけど……」

投手強襲の初安打も自信は納得せず「本当はゴロになってはいけない球」

――2打席とも濃い打席だった?

「そうですね、特に2打席目はイメージしてた通りに出来た」

――持ち味、良さが出せた?

「そうですね」

――ファウルが良かったというのは、しっかり反応できた、速さに対応できたという部分?

「いや、2ストライク後のファウルも僕の中では技術がありますので、他の選手はわからないですけど、ファウル打つには技術を使う部分っていうのはすごくありますので、それが出来た点では良かったということ」

――目で追って身体が動く、この時期はここにギャップがあると思うが現状は?

「まだギャップはあるんですけど、今の段階、体の状態からすれば十分かなと思っています」

――第1打席で出塁後、ヤンキースの一塁手ボイトから声をかけられて表情を緩めいていたが、何を言われた?

「『ようこそアメリカへ』、『緊張したか?』とかそのような会話」

――レフトの守備において、左中間に飛んだ打球でセンターの動きを見れたと思うが?

「そうですねKK(中堅のキアマイアー)がいろんな指示を出してくれて、横にああいう素晴らしい選手がいることは安心感がありますし、コミュニケーションをとりながらやっていきたい」

――練習中にも話していたがそういうことも含めて?

「そうですね、コミュニケーションの確認というか、KKが言ってくれたので、怪我しないように」

――ヒットに関してはそこまで感情的ではないと言っていたがスイング自体は?

「あんまり良くない」

――本来であればもっと角度がついていた?

「そうですね、本当はゴロになってはいけない球」

――ひっぱりは意識していない?

「もちろん一二塁間を狙いに行くイメージはあるんですけど、全然思ってるとこと違うとこに飛んでいます」(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

© 株式会社Creative2