捕手座らせ直球のみで20球「一発目なので『あまり上げないで』と言われていた」
エンゼルスの大谷翔平投手が23日(日本時間24日)、アリゾナ州テンピでのスプリングトレーニングで初のブルペン入り。捕手を座らせ、直球のみで20球を投げた。
80%の力で投げたというこの日は、最速81マイル(約130キロ)をマーク。キャッチボールを行ってからブルペンに入り、捕手を座らせてからはまず10球を投げると、インターバル1分を挟み、さらに10球と計20球を投げた。
ビリー・エプラーGMは「これは5月中旬のメジャーリーグ復帰に向けてです」と、投手復帰は5月中旬頃になることをあらためて明言。ジョー・マドン監督も「5月半ばを目処にすると今日くらいから始めないといけない」と話した。
以下は順調にリハビリを続ける大谷の一問一答全文。
――12月以来のブルペン。
「(他の投手陣に比べてブルペン入りが)ちょっと遅れましたけど、とりあえず今日のメニューをこなしてよかったなと思います。次に向けてまたやりたいなと思います」
――キャンプ初ブルペンで何を確認したかった?
「傾斜じゃないかなと思いますけど。そこが唯一違うところなので、そこを平地と一緒の感覚で投げられるようにやらないといけないですし、そこを意識してゲームで力を発揮できるようにやりたいなと思います」
――力の入れ具合は?
「80マイルくらいなので、80%くらいで入ってほしいと言われてましたし、ちょうどそのくらいじゃないかなと思います」
――もっと投げられるけど、抑え気味だった?
「一発目なので『あまり上げないで』と言われていたので、そういう感じで20球はいきましたけど」
「そんなに悪くないですね、膝も肘も」「今日は全体的に80%くらい」
――復帰へ前進したという気持ちは?
「まだまだ試合に向けてまだ先なので、一歩一歩だとは思いますけど、そうやって一個一個のメニューをこなしていければいいんじゃないかとは思ってます」
――昨日はライブBPがあった。新しい打撃フォームを試している。
「一日一日変化しやすいかなと思うので、このキャンプの期間はそういう意味では一日一日『良かった』『悪かった』が繰り返しになるので、波を少なくできるようにまずはシーズンに向けてやらないといけないですし、どういう感じで打たないかというのを毎日毎日、確認してやりたいなと思います」
――ブルペン入りは今年に入ってからは初めて?
「初めてです」
――手術をした右肘、左膝の感覚は?
「そんなに悪くないですね、膝も肘も。傾斜だからといって特に何か変わったかと言われたらそんなに変わらなかったので」
――12月は何回ブルペンに?
「何回入りましたかね、5回くらいですかね。80マイルくらいでした、その時。今日くらいですかね。(12月は)最後の5球を80マイルとかっていう感じだったので、今日は全体的に80%くらいという感じでしたけど」
――GMはブルペン入りは3月中旬と当初言っていたが。
「僕は3月中旬と言われてなかったので、どこからか分からなかったですけど。(決まったのは)先週くらいですかね。本当は昨日の予定でしたけどね。雨が降ったので、せっかくなら晴れた日にという感じで一日伸びた感じですかね」
26日は秋山と対戦の可能性も…「僕もいっぱいいっぱいなので(笑)」
――1月、2月にブルペンに入らなかったのはリハビリの予定があったから?
「自主トレの期間だったので、そんなに距離も伸ばさないでと言われてました」
――5月中旬の復帰を目指すと、思い通りの感じ?
「トータルの投げる球数とかイニング数というのはある程度、制限されているので、そんなに最初のうちに飛ばしていっても計算が合わなくなってしまうので、ゆっくりというか、そこも含めた感じでいいんじゃないかなと思っています」
――最速80マイル(約129キロ)?
「81ですかね。全体的には79(約127キロ)とかでしたけどね」
――今後のペースは? 4日とか5日おきとかにブルペンに入る?
「じゃないですかね。次の登板というか、次のブルペンくらいしか言われないですけど」
――次はバッターで試合に出る。実戦で確認したいところは?
「ボールの距離感とストライクゾーンの確認じゃないですかね、一番は」
――ライブBPでスイングして、満足できた部分はあった?
「距離感はそんなに悪くなかったですかね。あとは微妙なコースというのは審判がいないと、キャッチャーもちょっとわからないですし。そこの答え合わせは実戦じゃないとできないかなと思います」
――25日(日本時間26日)のオープン戦ではレッズの秋山が来る可能性もある。
「もちろん挨拶できればいいなと思いますけど、僕もいっぱいいっぱいなので(笑)、自分のことをまずやりたいなと思います」(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)