釣りの最中 海からイノシシ 50代男性負傷も“返り討ち”

 24日午後4時半ごろ、長崎県長崎市小江町の岩場で釣りをしていた市内の50代男性がイノシシに襲われ助けを求めたと、通行人が110番通報した。稲佐署などによると、海を泳いできた体長約1メートルのイノシシが岩場に上がり、釣りをしていた男性に突進してきたという。
 署員5人が現場に駆けつけると、男性はイノシシを海中に押さえ込んだ状態で、付近の道に人だかりができていた。男性はイノシシともみ合いになって一緒に海に落ち、イノシシを海中に押さえ込んで窒息死させたという。男性はかまれたほか、太ももに裂傷を負っており、病院に搬送された。
 同署にはイノシシの目撃情報は時折、寄せられるが、泳ぐ姿の情報は珍しいという。同署の担当者は、男性が押さえ込んだことに「驚きましたよ」と話した。

 


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