最先端ICT施工法体験 島原工高生ドローン操作 普賢岳・砂防工事現場そば

測量に使われるドローンの操縦を見学する生徒。後方は平成新山=南島原市、赤松谷川1号導流堤の工事現場周辺

 長崎県立島原工業高(蒲川俊浩校長)の生徒33人が21日、雲仙・普賢岳の溶岩ドーム(平成新山)先端から約4キロ下流の砂防工事現場周辺で、情報通信技術(ICT)を駆使した最先端の施工方法を体験した。
 若手技術者の不足に悩む建設業界に興味を持ってもらおうと、国土交通省雲仙復興事務所が2016年度から実施。同校建築技術科1年生が参加した。
 生徒は南島原市深江町の赤松谷川1号導流堤の工事現場そばで、警戒区域内の測量に使われている小型無人機ドローンを操縦したり、設計データを基に自動で掘削量を制御できるショベルカーを操作し、約2メートルの高さに積まれた土砂を平らにならしたりした。
 吉田哲太さん(16)は「ICT化された重機を使うと、初めて乗ったのにうまく作業ができた。高齢化で若手が少ない業界には、先端技術が必要と実感した」と話した。

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