諫早に「ゆめタウン」計画 長崎県内最大規模 地権者が準備組合

 小売り大手の「イズミ」(広島市)の大規模商業施設「ゆめタウン」が、諫早市長野町に出店する計画を進めていることが24日、分かった。地元地権者による同市長野土地区画整理準備組合(八江利春理事長、47人)が同日、市内で設立され、長崎新聞社の取材に明らかにした。同準備組合によると、長崎県内最大規模の売り場面積で、2023年度の開業を目指している。
 出店計画地は国道57号沿いの田畑や店舗跡など約12ヘクタール。同準備組合によると、総合スーパーや飲食店、映画館、専門店などの複合施設。売り場面積は非公表だが、諫早、大村、長崎各市、島原半島3市の計50万人を商圏と想定している。
 諫早市と島原半島を結ぶ地域高規格道路「島原道路」の長野インターチェンジが21年度に完成するのを前に、長野町住民によるまちづくり協議会が18年12月に設立され、土地の有効活用策を検討。昨年10月、同社からの出店申し込みを認めた。同協議会は、一体的な開発に向けた土地区画整理事業の手法を選択。今後、組合を設立した後、同社などと業務委託契約を結ぶ予定。

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 八江理事長は「人口減少に歯止めをかけるため、2千人規模の雇用を生む『新しい町』にしたい。県央地区への集客効果を高め、地域活性化の起爆剤になる」と述べた。イズミグループは中国、四国、九州を中心に約200店舗を展開。諫早市への出店が正式決定すれば、長崎市のゆめタウン夢彩都に続く長崎県2店舗目となる。

イズミが物販や飲食、レジャー施設などの大規模商業施設を計画している予定地=諫早市長野町

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