F1マイアミGPのプロジェクト続行にゴーサインも、反対派が提訴

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 F1マイアミGP主催者は先週、2021年にハードロックスタジアム周辺でF1レースを開催するにあたっての最後の法的障害を乗り越えることができた。しかし地元住民はF1を街から遠ざけるための戦いを諦めてはいない。

 F1開催計画を阻むような、騒音に関する条例の修正が提案されたものの、結果として接戦の末に票が6対6に割れたため、マイアミ・ドルフィンズのハードロックスタジアム周辺でレースを開催する道が開かれた。

 マイアミ・デイド郡長のカルロス・ヒメネスは、提案された条例が通過しなかったことは、コミュニティにとって勝利であると語った。

 しかしながら、委員会の可否同数を確保するには、地元住民に対して数多くの優遇措置を取ることが必要だった。

 妥協案には、主にNW199番ストリート上に計画された市街地コースの一部を取り下げることが含まれ、これにより、サーキットレイアウトは広大な駐車場エリアを含むスタジアムの敷地内に制限された。

 また、以前提示された、騒音公害や学校の授業時間中のコースアクティビティの停止に関連する措置についても確認が行われた。

F1マイアミGPコースレイアウト案

 マイアミ・ドルフィンズおよびハードロックスタジアムの副チェアマン兼CEOを務めるトム・ガーフィンケルは次のように述べている。

「委員会によってあらためてハードロックスタジアムのエンターテインメント施設が、マイアミ・デイド郡全体の利益のために存在する地域施設であると再確認されたことに満足している」

「大きな遅れを取りながらも投票が終わったことをうれしく思う。我々はこれから、レースを当地へ招致するための数百万ドル単位の投資を始めることができるし、この種の世界的イベントがもたらす多くの利益について、前向きで生産的な対話を地元指導者と行うことができる」

 この投票結果は、F1と、富豪のレースプロモーターでマイアミ・ドルフィンズとハードロックスタジアム施設のオーナーであるスティーブン・ロスにとって、良い知らせだった。しかし、F1開催反対派による条例制定が失敗した直後、新たな法的障害が浮上した。F1レースに強く反対しているマイアミ・デイド委員のバーバラ・ジョーダンが、マイアミ・ドルフィンズとハードロックスタジアムに対して訴訟を起こしたのだ。

「戦いは終わっていません。F1は、このような形で注目を浴びることを望んではいないと思います。けれども、彼らは準備をしておいた方がよいでしょう」とジョーダンは郡庁舎での抗議集会で語った。

 マイアミGP開催に関する議論はこれからも続いていくことになりそうだ。