レイズ・筒香がオープン戦初アーチ 打率10割をキープ

日本時間2月25日、レッドソックスとのオープン戦に「5番・指名打者」でスタメン出場した筒香嘉智(レイズ)にオープン戦初アーチが飛び出した。1点ビハインドで迎えた4回裏二死走者なしの場面での第2打席、レッドソックス2番手の左腕、ジェフリー・スプリングスが投じた高めの速球を叩くと、打球は左中間スタンド後方のスコアボードを直撃。試合を振り出しに戻す同点アーチとなった。筒香は2回裏の第1打席も四球で出塁しており、打率と出塁率は10割をキープ。レイズは1点ビハインドの8回裏に相手投手の暴投で同点に追い付き、試合は2対2の引き分けで終了した。

前日の実戦デビュー戦で1打数1安打1四球の結果を残した筒香が、前日を上回るインパクトを首脳陣に与え、定位置獲得に向けて猛アピールするとともに好発進となった。2回裏の先頭打者として迎えた第1打席でレッドソックス先発のタナー・ハウクから四球を選んだ筒香は、4回裏二死走者なしの場面で迎えた第2打席で左腕・スプリングスから左中間への1号同点ソロ本塁打。6回裏の第3打席のところで代打を送られて交代し、オープン戦2試合での成績は打率1.000、1本塁打、1打点、OPS3.500となった。

筒香は「コーチと一緒にしっかり練習してきたし、毎日いろんなことに取り組んでいる。あのボールに良いスイングができてよかった」と初アーチを放った打席を振り返った。一般的に、左打者は左腕を苦にすると言われるが、左腕・スプリングスからの見事な一発。「左腕から打つことができて嬉しい」と喜びを口にした。

低コストで優勝を狙えるチーム作りをするレイズは、チームの攻撃力を最大化するためにプラトーン起用を好んでおり、左打者の筒香も右打者とのプラトーンで起用される可能性がある。しかし、ケビン・キャッシュ監督は筒香の打席での存在感や優れた選球眼に高評価を与えており、このまま左腕に対しても結果を残し続けるようであれば、相手投手の左右に関係なく起用される不動のレギュラーとなるかもしれない。なお、筒香は明日の試合は欠場し、明後日の試合で初めて三塁の守備に就く予定となっている。

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