映画『いざなぎ暮れた。』モナコ国際映画祭で快挙!

毎熊克哉と武田梨奈がW主演を務めた映画『いざなぎ暮れた。』が、2月21日(金)より行われているモナコ国際映画祭で最優秀主演男優賞にあたるベストアクター賞と最優秀撮影賞にあたるシネマトグラファー賞の主要部門2冠を受賞した。

映画は、太古から続く諸手船神事(もろたぶねしんじ)が行われ、“神様に一番近い港町”と呼ばれる島根県松江市美保関町を舞台とするロードムービー。崖っぷちの男・ノボルが、親戚から金を奪うため、恋人のノリコとともに美保関町にやって来ることから物語が展開していく。

愛とノーバイオレンスが同映画祭のテーマであるにも関わらず、ブラックな作風と舞台挨拶で見せた武田の正拳突きは、会場で大きな喝采を浴びた。出品される作品の資本による協賛金がオープンになっていることで話題にのぼることもある同映画祭で、初出品・協賛金ゼロでの主要部門二冠はその実力を証明する形となった。

主演のノボル役を演じた毎熊は、「モナコに行く事が出来ずに残念に思っていましたが、まさかこのような賞を頂く事ができて光栄です!小さな街で少ないスタッフ、出演者で走り回って撮った作品です。特に武田さんとはパートナーなので、一緒に頂いたものだと思います。撮影の原さんも、おめでとうございます!これから都内での公開もひかえているので、励みになります」とコメント。

その毎熊の恋人役ノリコを演じた武田は、「映画祭が終わった後、一人の審査員が私に声を掛けてくれました。〝あなた達は映画の中でちゃんと生きていた。作りものとは思えなかった。本当に感動した。〟と涙ながらに伝えてくれました。毎熊さん演じるノボルくんの存在があったから、私もノリコとして生きれました。最優秀主演男優賞おめでとうございます!そして、我らが撮影部の原さん、体を張って撮ってくれてありがとうございました。最優秀撮影賞おめでとうございます!」とモナコから祝福の声を上げた。

また、本作の脚本・監督を務めた笠木望は、「審査員と参加者の幾人かに君の作品がベストだという言葉をいただいて最高の気持ちでした。都市と田舎の対立が背景にあるこの物語が、最先端都市モナコの映画祭で認められたことは本当に意義深いことだと思います。松江市の皆さん、関係者の方々そしてすべてのキャストとスタッフに感謝しています」と受賞の喜びを語った。

モナコ国際映画祭は、モナコのモンテカルロで2003年から開催されている非営利、無党派、インディペンデントの国際映画祭。

*提供画像

【トップ】受賞の瞬間に「武田・笠木監督」からテレビ電話した際のものと、その後のリアクションのもの

© 株式会社ジェイプレス社