新型肺炎から自分を救ってくれたもの、回復患者にインタビュー

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新型肺炎から自分を救ってくれたもの、回復患者にインタビュー

18日、江西省南昌市にある江西中医薬大学付属病院の隔離病棟で、煎じ薬の入ったバケツで足湯治療を受ける患者。(南昌=新華社記者/胡晨歓)

 【新華社北京2月25日】中国国内では新型コロナウイルスによる肺炎(COVID-19)から回復して病院から退院した患者は2万3千人近くに達し、この病気との闘いにおいて中国は確実に前進を遂げている。

 新華社記者が、13省で新型肺炎罹患(りかん)後に回復した患者18人(プライバシー保護のために姓のみを掲載)に取材し、診断と治療におけるいくつかの共通点をまとめた。

 ▽早期診断と治療

 早期の判定と報告、隔離、診断、および治療は、新型コロナウイルスによる肺炎を食い止める最良かつ最も効果的な方法の一つだ。

 「発熱してすぐに病院に行ったところ、すぐに新型肺炎と診断されました」と、中国北部・天津市の患者は話した。

 感染について集中的な報道が行われているため、国民も緊急事態を認識している。「そのため、症状が出てからすぐに検査を受けました」と、この患者は付け加えた。「自分は正しいことをしました。とても貴重な時間を確保して、タイミングよく速やかに治療を受けられました」

 ▽中医学と西洋医学の組み合わせ

 臨床では、中医学(TCM、中国伝統医学)と西洋医学の併用が新型肺炎患者の治療と回復に明らかな効果を示していることが繰り返し証明されている。

 中国工程院院士(アカデミー会員)の張伯礼(ちょう・はくれい)氏によると、中医学と西洋医学には、それぞれ新型肺炎の治療に対する強みと、補完的な長所がある。

 西洋医学は生命維持に関して呼吸器や循環器を補助する重要な手段を提供するが、中医学は患者の体調や免疫機能の改善に重点を置いていると張氏は指摘する。

新型肺炎から自分を救ってくれたもの、回復患者にインタビュー

20日、陝西省渭南市の漢方薬局で働く医療従事者ら。(渭南=新華社記者/陶明)

 大学生の丁さんは、中国北東部・遼寧省の省都・瀋陽市にある第6人民病院で治療を受ける際に、発熱、咳、嘔吐の症状緩和に効く中医学の薬を1日2回投与された。

 「2、3日後には元気になりました。中医学の処方は、体調と免疫機能の改善に大いに役立ちました」と、2月9日に退院した丁さんは話した。

 全国で見ると、中医学治療を受けている新型肺炎患者の割合は湖北省では75%以上、それ以外の地域では90%以上に上る。

 ▽強力な医療サポート

 感染が確認された患者には、優秀な医療チーム、特別治療計画、時宜を得た心理カウンセリングなどによる強力な医療サポートが提供されている。

 中国北部・陝西省の教員、李さん(46)の場合は、1月28日に入院した後、集中治療、感染症、中医学医療の専門家から成る医療チームが直ちに結成され、特別治療計画が迅速に策定されて、未知の病気への不安を静めるために心理カウンセリングも行われた。

 「気持ちが不安定になったら、心理カウンセラーと先生たちが話をしてくれ、力付けてくれます」と、1月下旬に中国北西部・青海省の病院に家族3人と入院した馬さんは語った。

新型肺炎から自分を救ってくれたもの、回復患者にインタビュー

5日、内モンゴル自治区オルドス市の病院で、退院する前に医療従事者らと写真を撮る患者。(フフホト=新華社配信)

 患者が精神的に安定していると回復に向かいやすい。心理カウンセリングは、感染者の不安を取り除き、精神的な負担を軽減すると、青海省第4人民病院の卓瑪(ドルマ)副院長は指摘した。

 これまで当局は、新型肺炎の流行に関する精神的な問題で助けを必要とする人々のために心のケアを行うホットラインを開設。電話とインターネットを基にしたカウンセリングサービスが全国各地で行われている。

 ▽信頼と協力

 「死者が出ている新型肺炎に自分が感染しているという診断を受けたときは、精神的にかなり参ってしまいました」と中国南西部・貴州省の指定病院で治療を受けた大学生の蘇さんは話した。「つらい時期を乗り越える力になってくれた病院の先生たちにとても感謝しています」

 蘇さんは貴州省遵義市で確認された最初の感染者だ。遵義医科大学付属病院では、蘇さんを効果的に治療するために、呼吸器、感染症、中医学医療の専門家から成る医療チームを直ちに結成され、7人の医師と数十人の看護師が継続的に蘇さんの治療に当たった。

 同病院の呼吸器科の医師は蘇さんについて、「私たちを信頼し、治療計画に非常に協力してくれました。そのことが私たちにとっても大きな自信になりました」と話した。

 陝西省で教師を務め、内モンゴル自治区で治療した胡さん(46)は、「私たちの共通の敵は、新型コロナウイルス。最前線で闘っている医師や看護師は、自分の命を危険にさらしながら私たちを助けてくれます。私たちにできることは、彼らを信頼し、協力することです」と話した。

 ▽家族や友人からのサポート

 楊さんと娘(22)は、1月24日に遼寧省で感染が確認された。

 入院患者の多くは感染リスクを減らすために家族から隔離されているが、家族同士で感染している場合は、一緒に過ごしながら治療中に精神的に支え合えるような配慮も行われている。

 「病院側は、私と娘が同じ病室に入院し、励まし合えるように手配してくれました」と楊さんは言った。楊さん親子は遼寧省瀋陽市の第6人民病院に入院し、2月9日にそろって退院した。

 陝西省の教員、李さんは、職場の先輩から微信(ウィーチャット)で「あなたのことが大好きですからね。恐れず、気持ちを強く持ち続けてね」というメッセージを受け取ったときに泣いてしまった。教え子や保護者からもメッセージが届き、電話でも励ましを受けたという。

 「受け持っているクラスの子たちが私のために募金してくれました。みんなが私のことを心配してくれています」と、李さんは感激した様子で話した。「みんなが応援してくれたおかげで、この病気を乗り越えられました」

 中国東部・浙江省の浙江大学第1付属病院で、李さんも夫と同じ病室に入院していた。李さんはわずか4日で回復した。

 「病院と先生たち、そして夫を信じています。夫が回復し、もうすぐ帰宅できることを心待ちにしています」と李さんは語った。