中国人向け、愛知の老舗旅館廃業

新型コロナでキャンセル相次ぐ

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廃業した老舗旅館「冨士見荘」=25日夜、愛知県蒲郡市

 愛知県蒲郡市の老舗旅館「冨士見荘」が今月中旬に廃業したことが25日、旅館関係者への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大で、主力にしてきた中国からの団体客のキャンセルが相次いだことが響いた。東京商工リサーチによると、近く名古屋地裁豊橋支部に破産申請する予定で、新型コロナウイルスの影響による経営破綻は全国初という。

 代表取締役の伊藤剛さん(31)は「先代が守ってきた大切な旅館だが、客がいなくてはどうしようもない」としている。

 冨士見荘は1956年に創業。数年前から中国人の団体客に目を付けて旅行業者と契約し、毎月約40~50の団体を受け入れてきた。