児童養護施設の子どもたち支援 みんなの笑顔マルシェ

パンや野菜、手作り雑貨などの販売でにぎわう会場=佐世保市福石町

 長崎県佐世保市大和町の児童養護施設「清風園」をこの春卒業する子どもたちを支援しようと、売上金の一部を寄付する「みんなの笑顔マルシェ」が24日、福石町の福石観音広場会場などで開かれた。
 戸尾町でチーズ専門店とスタンドカフェを経営する田崎千也紀さん(49)を中心に2017年から毎年開いている。食べ物や雑貨の販売など約20のブースが並んだ。
 野菜などを購入した北松佐々町の主婦、浦有紀さん(37)は「イベントに関心があった。楽しみながら協力できる」と話した。漬物や総菜を販売した「お山のまかない」(里美町)の経営者、田中さとみさん(52)は「子どもを支援できる主催者の思いに共感して出店した。支援してくれるお客さんがもっと増えてくれたら」と語った。
 清風園の卒業生2人も初めてボランティアとして運営を手伝った。市内の専門学校に通う女性(19)は「イベントの支援のおかげで入学式のスーツが買えた。助かったので、恩返ししたかった」と笑顔で話した。

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