久保建英は日本サッカーの未来。かつて世界から天才と評された小野伸二を超えられるか?

現在18歳ながらスペインのリーガエスパニョーラの1部で活躍している久保建英選手。スペインの2つのビッグクラブに所属した経歴を持つ逸材は、かつて世界から「天才」と評された小野伸二選手を超えられるのでしょうか。

小野伸二とはどんな選手?

小野伸二選手は静岡県出身の現在40歳。小さい頃から「天才」と評され、U-16アジアユース選手権では優勝に貢献し、清水商業高校ではチームの中心選手として注目されていました。

その才能は日本だけに留まらず、オランダの名門フェイエノールトでプレーすると、世界から「小野伸二は天才だ」と高い評価を受けます。かつて日本の10番として活躍していたラモス瑠偉選手も、「日本サッカーで天才がいるとしたら、小野伸二しかいない」とインタビューで言っていました。

両足を巧みに扱い、自分の体の一部かのように自由自在にボールを操る姿は、とても美しく魅了されます。『ベルベットパス』と評される受ける選手に出す優しいパスは、小野伸二選手の代名詞となりました。

大きな怪我に悩まされ、輝く時間は短かったものの、日本人で唯一ボールと会話できる選手だったでしょう。

久保建英とはどんな選手?

久保建英選手はFCバルセロナの下部組織「カンテラ」の入団テストに合格し、わずか10歳でスペインへ渡りました。日本人初バルセロナに入団したことで、この頃から注目を浴びます。

様々な大会で得点王やMVPを獲得するなど、スペインでも順調に成長し続けますが、FCバルセロナの18歳未満の外国人選手獲得・登録違反が発覚し、日本へ帰国。帰国後はFC東京の下部組織に入団しました。

FC東京では中学3年生ながら、U-18に飛び級で昇格するなど、さらに注目を集めていきました。Jリーグ史上最年少記録を塗り替え、FC東京とプロ契約を結びます。その後横浜Fマリノスへ移籍、再びFC東京へ復帰するなどし、Jリーグでも活躍しました。

2019年にバルセロナではなくもう1つのビッグクラブであるレアル・マドリードへ移籍。プレーシーズンツアーに帯同し、レアル・マドリードの選手たちと同じピッチに立ち、プレーしました。現在は同じくスペイン1部のマジョルカへレンタル移籍をし、チームの中心選手になりつつあります。

オフザボールの動きとテクニックに優れ、攻撃面で大きな違いを作り出せる選手です。さらに小さい頃バルセロナで得た判断力も健在。当時はリオネル・メッシ選手のような選手と言われていたが、メッシ選手よりもよりMF的でしょう。どちらかといえばマンチェスター・シティに所属するダビド・シルバ選手のような役割を任せるべき。いずれはレアル・マドリードの選手としてピッチに立っている姿を期待されている次世代日本サッカー界の天才です。

天才 小野伸二選手を超えられるのか?

世界から「天才」と評された小野伸二選手は、間違いなく日本で最も才能があり技術があった選手です。怪我さえなければ、果たしてどのレベルまでたどり着けていたかわかりません。

久保建英選手と小野伸二選手は少しプレースタイルの違いはありますが、2人とも攻撃面で大きな違いを作り出せる選手です。

久保建英選手はすでに世界中から高い評価をされており、将来有望であることは間違いありません。そしてだからこそ、その才能を「怪我」で台無しにすることだけは避けなければなりません。

小野伸二選手だけでなく、世界中でも天才と評された選手は数多くいますが、怪我でサッカー人生を終えてしまった選手も多くいます。

リオネル・メッシ選手がなぜ10年以上トップ選手として活躍できているのか?それは技術面だけでなく、怪我が非常に少ないからです。

久保建英選手が小野伸二選手を超え、世界のトップレベルの選手へ近づくためには、身体のケアを誰よりも気を使う必要があるのではないでしょうか。

© 株式会社愛幸