Netflix勢い止まらず世界的シェア 国産dTV、Huluはマイナス成長 日本市場では既にネトフリの一強が決定的!

だって面白いんだもん…(画像はNetflix公式サイト)

Netflix、Amazonプライム・ビデオ、DAZNなど、サブスクの動画配信(SVOD)は現代の動画視聴においてメインストリームとなっています。そんなSVODでいま最も勢いがあるサービスといえば、やはりNetflixでしょう。これまでの日本ではHuluやdTVなどの後塵を拝していましたが、ついに日本市場のトップシェアを獲得しました。

グラフ1はSVODサービスの日本市場におけるシェアですが、Netflixは2018年の「8.4%」から2019年の「13.8%」へと数字を伸ばしてトップの座に輝いています。1年で5%以上もシェアを伸ばしているとは、思わず「ナイスですね!」と口にしそうなほどの快挙でしょう。

そのほかの数字を伸ばした主要なサービスは…

・Amazonプライム・ビデオ 9.3%→10.9%[+1.3%]

・U-NEXT 10.5%→10.7%[+0.2%]

・Abemaビデオ(プレミアプラン) 2.1%→2.2%[+0.1%]

・Parabi 2.0%→2.2%[+0.2%]

Amazonプライム・ビデオが1.3%と頑張った印象ですが、そのほかの伸び率はわずかという感じでしょうか。逆に数字を落とした主要なサービスは…

・dTV 13.0%→9.7%[-3.3%]

・Hulu 11.0%→10.5%[-0.5%]

・DAZN 11.7%→11.2%[-0.5%]

老舗のdTVが3.3%ダウンとかなり厳しい状況です。HuluやDAZNなど、これまで日本で強かったサービスに陰りが見え始めてきたのかもしれません。

日本でも存在感を増しているNetflixですが、世界全体での会員数はさらにとんでもない数になります。

グラフ2はNetflixの会員数を世界の地域ごとに分けたもの。2017年から2019年にかけて、どの地域でも着実に会員数を増やしていることがわかります。そして、2019年9月末時点の会員数は「UCAN(アメリカ・カナダ)」で約6700万人、「EMEA(欧州・中東・アフリカ)」で約4700万人、「LATAM(南米)」で約2900万人、「APAC(アジア太平洋)」で約1400万人。ちなみに全部足してみると大体で「1億5833万人」(※2019年9月末時点)になるのですから、もはや想像もつかない規模です。ぶっちゃけ、会員数ならGAFAでも勝てないんじゃないでしょうか。

今後もNetflixの勢いはまだまだ伸びていきそう。既存のSVODサービスはこれからさらに厳しい状況に立たされることになりそうです。(取材・文◎百園雷太)

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