GTWCヨーロッパ開幕戦延期も視野に、SROが新型コロナウイルス流行に伴う緊急時対応計画を発表

 2月25日、SROモータースポーツ・グループはイタリアで新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、モンツァで開催予定のGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWS開幕戦が行えない場合の緊急時対応計画を明らかにした。

 中国・武漢に端を発した新型コロナウイルスの感染拡大は日本でも流行が懸念され、モースポフェス2020などモータースポーツイベントを含む各種イベントが延期または、中止に追い込まれる事態となっている。

 ヨーロッパにおいてはイタリアがもっとも早く大きな影響を受けており、26日時点で300人以上の感染者を確認。そのほとんどがモンツァが位置する北部のロンバルディア地域に集中している。

 モンツァは4月17~19日に、2020年シーズン開幕戦・エンデュランスカップ第1戦が行われる予定だが、SROは同ラウンドがイタリア政府の指示で強制的にキャンセルされるリスクがあることを認めた。

 これに伴い、同グループは開幕戦が中止となった場合のシーズンカレンダーを確認し、モンツァがキャンセルされた際は10月9~11日にスペイン、カタロニア・サーキットで行われるレースがエンデュランスカップの最終戦とすることを決定。
 
 また、その場合にはモンツァの代替イベントとして、10月31日~11月1日にイモラでスプリントカップを行うことを明らかにした。

 なお、3月末に開幕が迫るGTワールドチャレンジ・アジアのスケジュールについては変更されず、レースへの影響は報告されていない。現時点では予定どおり3月28~29日にマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2020年シーズン開幕戦が行われる予定だ。

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