世界の中の竹田を知る ほか(1)

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■世界の中の竹田を知る
ホームステイをしながら相互理解と親善を深め、国際感覚を身につけた人材の育成を図る「竹田市中学生国際交流事業」。本市と国際姉妹都市のドイツ・バートクロツィンゲン市へ市内中学生を派遣する「第22回ドイツ派遣」訪問団の一行が、昨年12月12日から9日間の日程で渡欧しました。

今回の訪問団は中学1・2年生12人と引率職員3人の15人。ホストファミリー宅でホームステイをしながら、温泉施設「ヴィタクラシカ」での入浴体験や中学校での授業体験、ホストファミリーの子どもたちとクッキー作りを行うなど交流を育みました。
また、フォルカー・キーバー市長らが駆け付けた送別会では、生徒たちは竹田市の気候や歴史文化などを英語でスピーチ。大きな拍手を受けていました。

12月26日に行われた帰国報告会では、生徒一人ひとりが現地で体験したことや感じたことを述べました。Y.Dさん(竹田中2年)は「竹田とバートクロツィンゲンの風景はとてもよく似ていた。住みよいまちで人も優しく、今でも恋しくなる。これからも友好関係が続いてほしい」、S.Tさん(直入中1年)は「ヴィタクラシカは建物が大きくて、さまざまなお風呂があった。言葉が分からなかったが、身振り手振りでコミュニケーションを取ることができた」。
訪問団リーダーのH.Gさん(竹田南部中2年)は「ホストファミリーの夫妻は2人ともシェフ。温かく迎え入れてくれ、またアジア料理を振る舞ってくれて嬉しかった。ヴィタクラシカでの入浴体験、ヨーロッパの遺跡見学、クリスマスマーケットなど、9日間の貴重な体験を人生の糧にしていきたい」と話しました。

首藤市長は「『思い出は成長する』という言葉があります。皆さんが20歳、30歳になり今回の経験を振り返ったとき、自分が経験した以上の価値観を感じる人になっていることを実感するでしょう」とあいさつ。
4月21日から28日にはドイツの中学生が来竹し、ホームステイをしながら市内の中学生と交流を深める予定です。

◆ドイツを知り、夢描く
国際交流事業「ドイツ派遣」では、これまでに200人を超える中学生が海を渡りました。異国の文化や歴史、生活習慣、人々の温かさに触れた経験は、生徒たちをより大きく成長させるきっかけとなっています。

ここでは、過去に交流事業に参加した5人の方に、
(1)ドイツに行って学んだことや心に残ったこと
(2)あなたの進路選択や将来の夢、仕事や生き方
に派遣事業が影響していると思うことについて話を聞きました。

▽K.Oさん(18歳・竹田南部中出身)

(1)ドイツでは異文化の違いを肌で感じ、自分の見ている世界がどれほど小さいかを知ることができました。日本と違い、ドイツでは個性が重視されるので、授業中などで積極的に発表したり、周りの目を気にしない行動や言動が多く見られました。

(2)自分にとって忘れられない出来事があります。ドイツの街を散策している際、ホームレスが至るところにいたことです。このことをきっかけに、将来は国連難民高等弁務官になり、ドイツの永住民・移民ホームレスのために役に立ちたいと考えるようになりました。
必死に努力をして上智大学外国語学部ドイツ語学科に進学、また語学力を向上させたいという強いモチベーションにより、英検準1級を取得しました。この交流事業によって自分の将来の夢を確固たるものにできました。

▽R.Sさん(21歳・竹田中出身)

(1)人種や民族を超えた交流の大切さを学びました。ドイツと日本では言葉はもちろん文化や生活様式も全く異なります。その中でお互いの文化や生活を尊重し合うことが大切だと感じました。

(2)ドイツに行く際に飛行機を利用したことが自分自身の進路選択に大いに影響しました。
初めての海外、そして長時間のフライトは今でも記憶に残っています。飛行機の良さや仕組みを知りたいと思い、航空関係の仕事に就く夢を描くようになりました。
来年4月、いよいよ就職します。憧れの羽田空港でANA飛行機の整備(飛行機が到着して出発するまでに行う点検)をします。自分の夢を叶えることができたのも、渡欧により自分の世界観を広げることができたからだと思っています。