レスリングで強い心身を 高田延彦さんら指導 長崎県内の小学生110人参加

「下手でも全力で」と子どもたちに呼び掛けた高田さん=県立総合体育館

 元総合格闘家の高田延彦さんが主宰する高田道場の「ダイヤモンドキッズカレッジ」が23日、長崎市の県立総合体育館で行われ、参加した子どもたちが基礎トレーニングやレスリングなどで楽しく体を動かした。高田さんは「最後まで元気にやる」「下手でも手を抜かず全力でやる」ことを約束事として伝えた。

 同カレッジは接触スポーツを通じて、子どもたちに心身を鍛えてもらおうと全国各地で実施中。長崎初開催の今回は108回目で、県内の小学生約110人が参加した。
 高田さんのほか、2016年リオデジャネイロ五輪レスリンググレコローマンスタイル66キロ級代表の井上智裕選手、14年長崎国体フリースタイル61キロ級優勝者で高田道場所属の松本桂さん(島原工高出身)や県内高校レスリング部の現役部員、OBらが講師を務めた。
 子どもたちはダッシュやジャンプ、もも上げ、タオルの引っ張り合いなどのトレーニングの後、レスリングに挑戦。講師を相手に果敢に向かっていき、両肩を1秒間マットにつけるフォールを目指した。
 高田さんに「手ごわい」と言わせた柔道をしている馬場要君(戸石小6年)は「オリンピックに出られるように頑張れと言われた」と汗を拭い、松本さんは「まさか古里でこんな大きなイベントができるとは思っていなかった。自分が育ててもらったレスリングでこれからも恩返しをして、長崎の競技人口拡大にもつながってくれればうれしい」と期待を込めた。

講師を相手にレスリングのフォールを目指す小学生=県立総合体育館

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