セベリーノ離脱のヤンキース 代役候補となる現有戦力は?

日本時間2月26日、ヤンキースのルイス・セベリーノがトミー・ジョン手術により今季を全休することが明らかになった。今後ヤンキースはセベリーノの代役探しを始めることになるが、フリーエージェント市場にはまだアンドリュー・キャッシュナー、ジェイソン・バルガス、クレイ・バックホルツといったベテラン先発投手が残っている。ブライアン・キャッシュマンGMとアーロン・ブーン監督は、現有戦力のクオリティを見極めながら、今後の動きについて決定する方針だ。

セベリーノとジェームス・パクストンの離脱により、ヤンキースの開幕ローテーション5枠のうち、確定といえるのはゲリット・コール、田中将大、J.A.ハップの3枠だけ。日本時間2月25日に行われたパイレーツとのオープン戦で最速94マイルの速球を投げ、2イニングを無失点に抑える好投を見せたジョーダン・モンゴメリーも有力な先発ローテーション候補と見られている。となると、開幕ローテーションの空きは残り1枠。メジャーリーグ公式サイトでヤンキースの番記者を務めるブライアン・ホックは、先発5番手候補の現有戦力として7人の投手の名前を挙げている。

ホックがリストアップした7人の候補のうち、メジャーでの実績を考えると、ニック・トロピアーノとチャド・ベティスの「マイナー契約コンビ」が有力候補といえるだろう。トロピアーノはエンゼルス時代の2016年に13先発で防御率3.56をマーク。ベティスはロッキーズで長く先発投手を務め、昨季は救援投手メジャー9位となるゴロ率59.6%を記録した。100マイルに達する速球を持つジョナサン・ロアイシガも候補の1人だが、ロアイシガ自身が先発を希望している一方で、ブーンはリリーフのほうが適任であると考えているようだ。

この3人以外には、デイビー・ガルシア、マイケル・キング、クラーク・シュミットという「有望株トリオ」の名前が挙がっている。また、パクストンが復帰するまでの間、リリーフ右腕のチャド・グリーンをオープナーとして起用し、先発ローテーションの1枠を担わせる方法もある。ホックが挙げた7人の投手(トロピアーノ、ベティス、ロアイシガ、ガルシア、キング、シュミット、グリーン)のなかから先発5番手の座を手中に収める者は現れるのだろうか。

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