元NFL選手のメッツ・ティーボウ タイガース戦で1号2ラン

プロフットボール選手からプロ野球選手に転身したティム・ティーボウ(メッツ)は、まだメジャー昇格の夢を諦めていない。2016年9月にフリーエージェントとしてメッツとマイナー契約を結び、今年がプロ野球選手として5年目のシーズンとなるティーボウは、招待選手としてスプリング・トレーニングに参加。日本時間2月26日に行われたタイガースとのオープン戦に「9番・指名打者」で先発出場し、6回表に左中間への1号2ランを放った。

現在32歳のティーボウは、2017年から毎年メジャーのスプリング・トレーニングに参加し、オープン戦にも出場。過去3年間は合計60打数9安打(打率.150)に終わっていたが、ついにオープン戦初本塁打が飛び出した。「何球かボールと見る機会があったから、タイミングを合わせて強く叩くことだけを考えていた」と自身の一打を振り返ったティーボウ。「調子は良いよ。しっかりボールが見えているような感じがする」と自身のコンディションに手応えを感じている。

プロ1年目の2016年はアリゾナ秋季リーグで19試合に出場しただけだったが、翌2017年はA級とA+級で合計126試合に出場して打率.226、8本塁打、52打点、OPS.656を記録。AA級に昇格した2018年は84試合で打率.273、6本塁打、36打点、OPS.734と成長の跡を見せた。しかし、昨季は手首の骨折もあって早々にシーズンを終了。初のAAA級で苦戦し、77試合で打率.163、4本塁打、19打点、OPS.495に終わった。しかし、万全のコンディションで迎えた今年のスプリング・トレーニングでは、メジャー昇格の夢を実現させるために、アピールを続けている。

メッツのルイス・ロハス監督は、ティーボウについて「彼が持つパワーは並外れていると言うほかない。彼は素晴らしいアスリートだし、周りからの指導もしっかり聞き入れるし、あらゆるエリアで成長を続けているよ」と語る。ティーボウがメジャー昇格の夢を叶える日は、それほど遠くはないのかもしれない。

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