箱根走者が花添えた県内一周大分合同駅伝

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 大学駅伝の花形である“箱根駅伝”に出場した県出身者が「春季県体・第62回県内一周大分合同駅伝競走大会(県内一周駅伝)」で凱旋出走。豊後高田の福田有馬(国士舘大学4年)は今大会で第一線を退くことを決めていた。ラストランとなった5日目の6区(14.0㌔)ではゴール直前で猛スパートし沿道の大きな声援を受けた。「なにくそ精神で走った。自分らしい走りで終われた」と笑顔がはじけた。

 

 国士舘大では1年時と4年時に2度箱根を走った。「キツいことが9割だったけど、応援してくれる方々のために残りの1割を頑張ることができた。悔いのない陸上人生だった」と振り返る。今年の箱根を走った後は達成感で気持ちが切れたが、「どんな大会より応援の温かみを感じることができる」と、最後の花道として県内一周駅伝に出場することを決めた。卒業後は公務員を目指しながら、陸上を楽しむつもりだ。「来年は市民ランナーとして県内一周駅伝に参加したい」と新たな目標を設定した。

今後は市民ランナーとして走り続ける福田有馬

 臼杵の児玉陸斗(拓殖大学2年)は、今大会が初出走。長身を生かした大きなストライドで3つの区間賞を獲得、そのうち2つが区間新だった。今年の箱根駅伝を出走したホープは、彗星のごとく現れた。鶴崎工業高校を卒業し、拓殖大に進学。1年時は環境の変化に慣れるまで時間を要し、けがも重なり思うような練習ができなかった。2年時もけがが長引きリハビリに時間を費やしたが、昨秋から復帰するとともにタイムが伸び、箱根メンバーに大抜てきされた。自身も想定外の出来事に驚きを隠せなかった。「箱根を走ったことで目標が変わった。今回は走らせてもらっただけだが、今年は主力としてチームを引っ張る存在になりたい」と新たな目標に向かって走り出す。

 

 県内一周駅伝では、「沿道からの応援が励みになり、気持ちよく走れた」と、再出発に向けて気持ちを切り替える大会となったようだ。「箱根が終わって1月はジョギングだけだったが、2月になって県内一周に向けて調整したなかで、思った以上のタイムが出たのは収穫」と新シーズンに向けて手応えをつかんだ。「今年は完全復活の年」と期する身長180㌢の大型ランナーの活躍が楽しみだ。

今後の活躍が期待される児玉陸斗

(柚野真也)