新型肺炎と闘うチベット族看護師の新年の願い

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新型肺炎と闘うチベット族看護師の新年の願い

 17日、武漢市の武昌臨時医療施設で働く却吉卓瑪さん。(西寧=新華社配信)

 【新華社西寧2月26日】中国の北西部、青海省海東市化隆回族自治県の支扎郷正尕村に住む海見才仁(ハギャツェリン)さん(54)は、チベット暦の新年を迎えた24日、夜明けとともに山に登り、天地の神々を祭るチベット族の伝統的な儀式「煨桑」を始めた。 

新型肺炎と闘うチベット族看護師の新年の願い

 22日、武漢市の武昌臨時医療施設の願い事が貼られた壁の前で記念撮影をする却吉卓瑪さん。(西寧=新華社配信)

 普段、小麦畑で作業をしている海見才仁さんと妻は、毎日お経を唱えて祈りを捧げ、人々の平安と健康を願っている。新型コロナウイルスによる肺炎が流行して以降、祈りはこれまでになく切実さを増している。 

新型肺炎と闘うチベット族看護師の新年の願い

 22日、武漢市の武昌臨時医療施設で働く却吉卓瑪さん(中央)。(西寧=新華社配信)

 同県のチベット医学(蔵医)専門病院で看護師を務める娘の却吉卓瑪(チョジェドルマ)さん(30)は、青海省から武漢市へ派遣された第2陣の湖北省支援医療スタッフの1人でもある。

 1時間前には病院に到着して準備をし、15分前には病棟に入り、準備から病院を出るまで7~8時間働いている。武漢市の武昌臨時医療施設に正式に着任して以来、却吉卓瑪さんは毎日20人余りの患者のケアを担当している。

新型肺炎と闘うチベット族看護師の新年の願い

 化隆回族自治県の塔加チベット族郷で牧畜民から採血する却吉卓瑪さん(左)。(2017年撮影、西寧=新華社配信)

 却吉卓瑪さんは「皆は私のことを卓瑪と呼んだり、私に民謡の『卓瑪』を歌ってくれたり、とても気さくに接してくれる」と語った。臨時医療施設は新型肺炎の患者の中でも軽症患者を収容しているため、患者の病状は比較的安定し楽観的な人が多いという。 

新型肺炎と闘うチベット族看護師の新年の願い

 化隆回族自治県の塔加チベット族郷で牧畜民から採血する却吉卓瑪さん(左)。(2017年撮影、西寧=新華社配信)

 中国各地はまだ新型肺炎流行の試練に直面しており、今年のチベット暦の新年は却吉卓瑪さんにとって、いつもと様子が違っている。故郷の青海省は新規の感染者や感染が疑われる患者の数がこのところゼロとなっており、皆はこのまま「ゼロ報告」が続くことを期待している。

 却吉卓瑪さんは「私の新年の願いは、全ての患者が一日も早く回復し、最前線で働く医療従事者一人一人が安全に帰宅することだ」と語った。(記者/白瑪央措)