感染疑いの18人陰性 クルーズ船客11人帰宅 長崎県内

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、長崎県は26日、担当課長会議を開き、25日現在、感染が疑われる県内の男女18人にウイルス検査を実施し、全員陰性だったと明らかにした。集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」に乗船し検査で陰性だった県内の11人が自宅に戻り、保健所による健康調査を受けていることも報告した。
 医療政策課によると、感染が疑われた18人は20~80代。せきや発熱など風邪の症状を訴え医療機関を受診し、原因が不明だったため保健所が検体を採取し「リアルタイムPCR法」と呼ばれる検査を実施した。
 クルーズ船の乗客11人は主に60~80代。19~21日の3日間で下船し翌日から14日間、居住地の保健所が電話による健康調査を実施している。調査は厚生労働省の依頼で、せきや喉の痛み、全身の倦怠(けんたい)感など6項目を聞き取り、同省に報告。今のところ異常はなく、外出は控えているという。
 会議では聴覚障害者向けに26日からファクスによる相談を受け付けていることなどが報告された。相談票は県ホームページ「新型コロナウイルス感染症について」からダウンロードできる。

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