卒業式短縮など通知 長崎県教委

 長崎県教委は26日、卒業式について、時間を短縮し在校生の出席を見合わせることなどを検討し、アルコール消毒液を設置するよう県立学校に通知した。公立高入試については、志願者が感染者や濃厚接触者となり3月10、11日の本検査や18日の追検査も受けられない場合、調査書などで選抜する。
 各市町教委には公立小中学校にも感染拡大防止の措置を講じ、卒業式の開催方式の工夫を検討するよう要請した。
 私立の高校や大学でも卒業式の人数の縮小などを決める学校が出てきている。
 高校では創成館高(諫早市)が保護者や来賓を呼ばず、卒業生のみで実施。体育館ではなく校長室で代表生徒に卒業証書を授与し、各教室で担任教諭が生徒へ手渡す。海星高(長崎市)は3年生と保護者のみで実施する。大学・短大では、活水女子大は学生と教職員だけで開催し、長崎女子短大は時間を短縮する。
 児童生徒や教職員、その家族に感染が確認された場合、各市町教委は国や県の方針を基に対応を検討している。長崎新聞社の取材に「当面は休校とし、再開時期は感染ルートや診断結果を調査して判断する」(西彼長与町教委)、「医療現場や専門家らの判断を仰ぐ」(島原市教委)、予防策について「自宅で毎朝検温など対策に力を注ぐ」(五島市教委)と答えた。

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