【新型肺炎】クルーズ下船 千葉県内の3人感染 「陰性」乗客と支援の医師 他に約100人健康観察

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 千葉県は26日、肺炎を引き起こす新型コロナウイルス感染が広がったクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の乗客で、陰性と確認され、数日後に下船した60代男性と70代男性、災害派遣精神医療チームとして乗船していた50代の男性精神科医の千葉県内居住者3人が、同ウイルスに感染していたと発表した。県内で同クルーズ船から帰宅した人の感染確認は初めて。県によると、3人は船内で感染した可能性が高いという。当時の検査体制の限界が浮き彫りになった。県は、同船から下船した人が県内に約100人いることも明らかにした。

 60代の東葛南部に住む無職男性は、今月15日に船内採取した検体で翌16日に「陰性」と確認され、20日に下船。しかし、22日から微熱の症状があり、25日に県内の感染症指定医療機関に入院して一転「陽性」と分かった。持病があり、現在は38.2度の熱が出ている。一緒に乗船していた濃厚接触者の妻もせきの症状があり、経過観察をしているという。

 70代の印旛地域に住む無職男性は12日に発熱。14日に船内で検査を受け「陰性」で21日に下船したが、23日から微熱とせきの症状が生じた。26日に「陽性」と確認され、県内感染症指定医療機関に入院している。持病がある。下船後、公共のバスと電車を乗り継いで帰宅していたという。

 50代の男性精神科医(山武・長生・夷隅地域居住)は、12~18日に防護服などを着用した上で、乗船者と面談するなどの業務に当たっていた。25日に感染が確認され、県内医療機関に入院している。医療従事者として対策をしていたことを理由に、下船前の検査は受けていなかったという。

 県によると、3人とも帰宅後は自宅で待機していた。船内検査で陰性が確認され、同船を下船した他の約100人は、保健所が健康観察対象者として連絡を取り合っているという。県内での感染確認は16人(うち無症状2人)に増えた。